南海高野線浅香山~我孫子前にて
昨日の臨時更新で南海2000系を掲載したばかりですが、定期更新の方も2000系をちょうど掲載する順番となりました。今回は南海2000系2034Fの極楽橋行き急行を掲載します。
南海2000系は1990年に高野線向けとして登場した通勤形電車で、難波から橋本以南の山岳区間に直通する大運転のために導入されました。4両編成9本と2両編成14本が製造されています。
急勾配と急カーブの連続する山岳区間で運用されるため、車体長は南海標準の20m級ではなく17m級とされ、扉数も2扉となっています。17m級だとやはりコンパクトに感じますね。
また電動車のみが製造され付随車は存在しないのも特徴の一つであり、制御方式には南海で初めてVVVFインバータ制御が採用されています。電動機は三相かご形誘導電動機で出力は100kW。
台車はダイレクトマウント空気バネ台車であるFS-541型を履いています。この台車は軸箱支持方式に積層ゴム式を採用しています。積層ゴム式の台車は特急こうや用の南海30000系でも採用されており、圧縮方向の剛性が強く剪断方向には柔らかいため、急カーブに向いている方式です。
高野線では4両編成から8両編成まで多彩な運用が見られ、写真の様な2両編成を4本併結した8両編成も走っています。全て先頭車で、なおかつ全て電動車。MT比は8M0Tという・・・
高野線では2005年のダイヤ改正で大運転の系統分割が行われ、難波~橋本間の急行と橋本~極楽橋間は新製された南海2300系のワンマン各停とされました。
2300系がわざわざ新製されたのは機器類の冗長性を考慮して2000系2両編成の単独運転を行わないこととされたためで、この系統分割によって2000系は余剰車が発生し、1年以上休車となった車両もありました。
現在は4両編成5本と2両編成2本の合計24両が南海本線に転用されており、高野線で運用されているのは4両編成4本と2両編成12本の合計40両となっています。
写真の2034Fは南海2000系4次車として1994年4月に製造されました。3次車までとは異なり、前面・側面の車番が従来よりもやや小さくなっています。またCI導入後の製造となったため、側面のロゴは当初から現行の物が使用されています。また社章に代わってCI章がドア横に掲示されていますね。
・・・以上、信頼できる体重計なのだろうか。ef_end_63がお送りしました。