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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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特急「はやぶさ」HM

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京都鉄道博物館にて

京都鉄道博物館の本館で展示されていた特急「はやぶさ」のヘッドマーク。これまで様々なヘッドマークを掲載してきましたが、この「はやぶさ」のヘッドマークは少し異質の存在ですね。

ヘッドマークのデザインは白をベースに隼をグレーで描いた物となっており、列車名が縦書きで表記されています。殆どのヘッドマークは横書きで、縦書きは数えるほどしかありませんね。

ゴシック体で縦書きされており、左に向かって飛ぶ隼と右にややシフト配置された列車名表記のお陰で疾走感を感じます。色使いは「あさかぜ」とほぼ同じでしょうか。

特急「はやぶさ」は1958年10月1日に夜行急行「さつま」を格上げして運行が始まりました。当時の運行区間は東京~鹿児島間で、1960年に20系客車が投入されブルートレイン化、東京~西鹿児島間の運行となちます。

1968年には博多で増解結されていた付属編成が長崎まで延長運転されることになり、鳥栖で西鹿児島発着編成との分割併合を行う様になりました。1975年に山陽新幹線が全通すると20系客車から24系客車に置き換えられています。

同時に長崎発着の付属編成は熊本発着に変更されました。翌1976年にはA寝台個室「シングルデラックス」も導入されています。更に1985年からはロビーカーの連結が始まりました。

国鉄分割民営化後の1989年にB寝台個室「ソロ」が導入され、1993年には小倉~博多間を朝ラッシュ時に通過することを避ける為ダイヤの繰り下げが行われます。この繰り下げによって昼行特急に追い抜かれるようになり、熊本以南の利用者の減少に繋がっています。

1997年にはとうとう西鹿児島発着から熊本発着へと短縮され、日本最長距離特急の座を「さくら」に譲っています。そして1999年には東京~鳥栖間を「さくら」と併結することとなりました。

その後も編成の短縮などが行われ、2005年に「さくら」が廃止、「はやぶさ」は「富士」と併結する列車となります。この際に「はやぶさ」はまた日本最長距離特急となっていますね。

そして、2009年3月13日発の列車を持って「富士」と共に「はやぶさ」は廃止されました。これによって九州方面の寝台特急は全廃。その後「はやぶさ」という列車名は2011年から東北新幹線で使用されていますね。

このヘッドマークは東京~下関間で取り付けられていた物で、運行開始時のEF58からEF65P、EF65PF、EF66に取り付けられてきました。九州島内では同じデザインのお椀形のヘッドマークが使用されていましたね。


・・・以上、格好いいデザインだよなぁ。鉄道員日記がお送りしました。

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