和歌山港にて
昨日和歌山港に来航した商船三井客船のクルーズ客船「にっぽん丸」。自分も撮影に出かけて見送りに行ってきましたので、その際の写真を掲載します。
にっぽん丸は大手海運会社商船三井の外航客船部門担当会社である商船三井客船が保有するクルーズ客船で、現在同社が保有する唯一の客船です。
現在のにっぽん丸は3代目で、2代目にっぽん丸の後継として1990年9月27日に竣工しました。建造を担当したのは三菱重工業神戸造船所。
起工は1989年10月2日、1990年3月に進水式が行われ、紀宮清子内親王(今上天皇の第一皇女)により命名され進水しました。
にっぽん丸は総トン数22472トン、全長166.65m、全幅24m、喫水6.6mというサイズで、エンジンは10450馬力のディーゼルエンジンを2基搭載しています。
最大速力は21ノット、巡航速力は18ノット。客室数202室、乗客定員524名を収容でき、船籍は日本の東京とされています。
就役から何度か回送が行われており、2009年11月から2010年2月まで行われた大改装では、かなりの部分にリニューアルが施されています。
大改装に伴って総トン数は569トン増加し、部屋数は184室から202室へ、定員は532名から524名となっています。これはデラックス仕様の部屋へ変更されたため。
また上級客室へベランダを設置する事となったため、テンダーボートが救命艇と統合されより大型の救命艇が搭載されています。それに合わせて乗降口も新設されました。
その他内装の各所が改装されましたが、外見も一新されており、従来の白に喫水線付近が青という塗装から濃紺と白のツートンカラーに変更されています。
個人的には白一色よりも改装後の塗装の方が好きですね。何となくこちらの方が高級感があって、クルーズ客船らしい感じがします。
今回にっぽん丸は西鉄旅行のチャーターで博多港から和歌山港に来航しており、和歌山港には昨日8時に入港、17時に出港していきました。接岸したのは和歌山下津港西浜第5岸壁。
和歌山港でクルーズ客船を撮影したのは「ぱしふぃっくびいなす」以来ですね。やはり地元の港で大きな客船を見られるというのは良い物です。
後方から撮影したにっぽん丸。
船首。
船尾。船尾はクルーザースターンとなっていますね。トランサムスターンより客船らしくて良いです。
真後ろから。
マスト。「出航準備中にて乗務員は帰船せよ」という意味の国際信号旗であるP旗が掲げられています。
船首の商船三井の社旗。
「にっぽん丸」の船名表記。
「NIPPON MARU」の表記と船舶識別番号のIMO-8817631。
夕日を浴びながらタグボート無しで岸壁を離れていく「にっぽん丸」。汽笛を三回鳴らし、岸壁で見送る人に合図をしていました。クルーズ客船は出航も優雅。
博多港に向け、紀伊水道を北上していく「にっぽん丸」。またいつか。
・・・以上、飛鳥?鵺も秋に来るらしい。ef_end_63がお送りしました。