南紀白浜空港にて
過去ネタ引っ張り出しシリーズ。2015年9月12日に行われた南紀白浜空港空の日フェスタ2015で撮影した、和歌山県警航空隊のBK117B-2 JA6808です。
南紀白浜空港を拠点とする機体であり、空の日フェスタでは毎年展示を行っていますね。この時の写真も既に掲載していますが、今回の写真はボツになった物。
BK117は川崎重工業とドイツのMBB社が共同で開発した汎用小型ヘリコプターで、世界各国で800機以上が採用されています。初飛行は1979年6月13日。
1982年に型式証明を取得した基本型から様々な派生型が登場しており、このBK117B-2もその内の一つですね。派生型ではエンジンのパワーアップや機内容量の拡大などが行われています。
BK117B-2はエンジンを強化したBK117B-1の有効搭載重量を150kg増加させたタイプで、1993年3月に型式証明を取得しました。エンジンの連続最大出力は1186馬力、最大離陸重量は3350kgとなっています。
BK117の派生型はB-2以降も開発が続けられ、BK117C-2はMBB社がアエロスパシアル社と合併してユーロコプター社となったため、新たにEC145という名称が付けられました。
このEC145はUH-72Aラコタとしてアメリカ陸軍の軽量多目的ヘリコプターに採用されています。UH-72Aもトランスミッションなどは川崎重工が製造していますね。
BK117は日本の官公庁でも広く採用されており、各地の警察航空隊や消防防災航空隊で見られます。自衛隊には採用されていませんが、防衛省技術研究本部と後身の防衛装備庁が試験計測用に使用していますね。
写真のJA6808は1998年3月13日に新規登録され、和歌山県警に配備されました。既に導入から20年近く経過しており、後継機としてエアバス・ヘリコプターズ社製のH135が2019年に導入される予定となっています。
・・・以上、今日も上空を飛び回っておりました。ef_end_63がお送りしました。