南海本線紀ノ川~和歌山大学前にて
昨年3月13日に撮影した南海9000系9501Fの特急サザン10号難波行き。この前日から3度目の特急サザン運用に入った9000系ですが、この日もサザン運用が続いていました。
9000系による特急サザンは2015年12月に1度、2016年2月にもう1度運行されましたが、何れも9000系に車両不具合が発生して1往復で運用を外れています。
3度目の正直となったのが昨年3月12日の運用で、この日からは特に不具合も発生することなく継続的に9000系がサザン運用に投入されていますね。
当初は写真の9501Fばかりサザン運用に入っていましたが、現在は全ての9000系4両編成がサザン運用に入っていますね。この頃は貴重な存在として追いかけて撮影していましたが、今ではすっかり見慣れた存在となりました。
南海9000系は1985年に登場した20m級4扉の通勤形電車で、南海本線向けの形式としては初めてオールステンレス製車体を採用しています。製造は東急車輛製造。
老朽化の進んでいた初代1000系の置き換え用に投入され、4両編成5本と6両編成2本の合計32両が在籍しています。製造は3次に渡って行われ、最終製造グループの3次車は1988年に落成しました。
編成は電動車ユニットを制御車で挟む方式となっており、MT比は4両編成の場合2M2T、6両編成の場合4M2Tとなります。なお2次車の9511Fのみ4両編成で製造され、後に3次車の電動車ユニットを組み込んで6両編成となっています。
この電動車ユニットには補助電源装置が1基しか搭載されておらず、南海では故障時の冗長性確保のため4両編成を単独では運用していません。登場当初は4両単独の運用もあったようですが。
4両編成は5本存在するため併結8両編成を2本組成しても1本余ることとなり、1本が常に予備扱いと言う状態が長らく続いていました。サザン運用はその余った1本を活用して行われています。
写真の9501Fは9000系1次車として1985年3月29日に製造されました。
・・・以上、ネバネバしたものが食べられない鉄道員日記がお送りしました。