鵯越にて
神戸電鉄ネタを連発で。鵯越で撮影した神戸電鉄1100系の川崎681型台車です。この日は駅撮りではなく沿線からの撮影だったのでこういった展示室ネタは少ないですね。
台車を撮影したのはこの1枚のみ。この台車を履いているのは神戸電鉄1100系1116Fの新開地方先頭車、デ1116です。ちょうど自分の立っていた位置から撮影しやすかったので撮影。
台車枠にあまり装備が取り付けられていないシンプルなスイングハンガー式の台車で、見ていて構造が解りやすいですね。枕バネが単列に見えるのがこの台車の面白いところ。
国鉄のDT33等枕バネが線路方向に複列になっている台車を見慣れていると、写真の様な枕木方向に複列の枕バネはかなり新鮮に感じます。撮影当時は単列だと思っていました。
スイングハンガー式の台車は車体荷重を上揺れ枕の心皿と側受けが受け、その上揺れ枕を台車枠から吊り下げられた下揺れ枕が枕バネを介して受け止めています。
下揺れ枕から台車枠に伝わった荷重は軸バネを介して軸受に伝わり、最終的には車軸から車輪、踏面に達しますね。逆に線路からの振動は軸箱の上下動、揺れ枕の上下動・左右動で吸収されます。
写真の台車はボルスタアンカーが取り付けられており、上揺れ枕と台車枠を繋いでいる横向きの棒がそれにあたります。ボルスタアンカーは従来の揺れ枕守に代わって牽引力の伝達を行いますね。
この川崎681は1968年に川崎車輛が開発した台車で、1968年の1番目の台車であることから「681」の番号が振られていますね。川崎681は電動台車で、付随台車としては川崎682があります。
・・・以上、軸距2100mm・車輪径860mm。ef_end_63がお送りしました。