桂駐屯地にて
11月5日の桂駐屯地創立63年記念行事で撮影した陸上自衛隊の装備品を撮影順に掲載しています。補給部隊の居る駐屯地なので、トラックなどの汎用車両系が多いですね。
今回掲載するのは7tトラック。かつては74式特大型トラックと呼ばれていた輸送車両で、陸上自衛隊が保有する汎用輸送車両としてはかなり大型に分類されるものですね。
74式特大型トラックはは1974年に制式化され調達が開始された大型トラックで、かつて陸上自衛隊で使用されていた6tトラックの後継車両として導入されました。
ベース車両は三菱ふそうのFシリーズ、ザ・グレートと変化し、現在はスーパーグレートをベースとしています。キャブ形状を見るとスーパーグレートがベースであることが解りますね。
悪路走破性を重視する自衛隊の車両であるため総輪駆動とされており、最低地上高もかなり高く設計されています。ヘッドライト・フォグランプもバンパーに移されています。
かつては制式化されていた74式特大型トラックですが、ベース車両のマイナーチェンジによる部品の変更などに柔軟に対応するため制式化が解除され、同時に7tトラックという名称に変更されました。
7tトラックの派生型として、荷台が短いタイプの7tトラック(短)、パネル橋MGBの架設に使用される7tトラック(パネル橋MGB用)があります。また7tトラックをベースとした装備としてはダンプトラックタイプの特大型ダンプの他、重レッカや中砲けん引車、81式自走式架柱橋などがありますね。
7tトラックは全長9390mm、全幅2490mm、全高3350mmという大きさで、自重は11860kg。標準積載量は7000kgですが、これは悪路を走行する場合を想定してのもので、路上など整備された地面の場合の最大積載量は9800kgとなります。荷台の乗車定員は32名。乗員は3名です。
写真の7tトラックは中部方面後方支援隊隷下の第302高射直接支援中隊で、同隊は兵庫県の青野原駐屯地に駐屯し第8高射特科群に対する支援を行っています。
シェルターを搭載した7tトラックというのは初めて見ましたが、後部にはリフトが取り付けられているのが見えます。また側面のアオリの形状も他の7tトラックと異なりますね。
恐らく整備機材を納めたシェルターを搭載している物と思われますが、色々と気になる個体です。
・・・以上、青野原にも行きたいね。ef_end_63がお送りしました。