伊勢中川にて
2016年の9月9日に伊勢中川駅で撮影した近鉄12200系12252Fの名古屋行き特急。自分が乗る予定の特急列車が入線してくるシーンはやはりワクワクしますね。
この日は四日市周辺でJR貨物のDD51を撮影するために近鉄で出掛けており、大阪難波から伊勢中川で乗り換えて白子まで近鉄特急に乗車しました。今回の写真は乗り換えの合間に撮影したもの。
近鉄12200系は1969年に導入された特急型電車で、1976年までに168両が製造されました。近鉄の特急車としては最大勢力ですね。現在は74両が現役で運用されています。
近鉄では1970年の大阪万博に際して、万博来場者を伊勢志摩に誘致するべく鳥羽線の建設と志摩線の改軌を行い、名古屋・難波~賢島間に直通特急の運行を計画していました。
その際の輸送量増加に対応するため製造されたのが写真の12200系です。1967年登場の近鉄12000系をベースとして設計されており、120km/h運転のためにブレーキが強化されるなどの改良が施されています。
12000系には軽食を提供するスナックコーナーが設けられていたため「スナックカー」という愛称があり、12200系でもスナックコーナーが設けられたため「新スナックカー」の愛称がありました。
しかしスナックコーナーは使用頻度が低く、1969年製の12221Fから省略されています。営業は1974年に終了し、順次撤去されて座席の設置または車販準備室に改造されていますね。
12000系には2両編成しか存在せず、12200系でも当初は2両編成のみ組成されていました。登場後に需要増によって中間車が新製され、4両編成や6両編成が組成されています。
現在、12000系は全廃、12200系は4両編成17本と2両編成3本が残っています。その他12200系から団体用として他形式に改造された編成も存在しますね。
・・・以上、元試験塗装編成。ぽっぽやがお送りしました。