南海高野線三国ヶ丘~百舌鳥八幡にて
昨年9月8日に南海高野線の三国ヶ丘~百舌鳥八幡間で撮影した南海6300系6311F。林間田園都市行きの区間急行として通過していきました。いつ見ても方向幕の文字が狭苦しいですね。
この日は特急泉北ライナーを主な目標とした撮影でしたが、それ以外にも沢山の列車を撮影することができました。今回の写真も泉北ライナーを待っている間に撮影したものです。
南海6300系は1996年に登場した形式で、南海6100系からの改造によって誕生しました。南海6100系の全76両が6300系に改造されており、現在も全車が在籍しています。
種車となった南海6100系は1970年から1971年にかけて製造された高野線向けの通勤形電車で、先に登場した南海6000系と同じく20m級4扉のオールステンレス車でした。
台車も6000系と同様にパイオニア台車とされていましたが、当初からクーラーの搭載を考慮していたため重量増に対応した改良型のパイオニア台車が採用されました。
6100系よりも後に登場した形式ではS型ミンデン台車が採用され、6000系も冷房化の際の重量増に対応するため更新工事の際にS型ミンデン台車に履き替えています。
パイオニア台車とS型ミンデン台車は走行特性の違いから混用することが不可能で、6000系の冷房化が完了した時点で6100系は他形式との併結が不可能となってしまいました。
その問題を解決するため6100系の台車をS型ミンデン台車に履き替えたのが6300系。履き替えは更新工事と同時に始まり、1996年から実施されています。
なお実際に更新工事と同時に台車を履き替えた編成は少なく、殆どは更新工事の数年後に台車交換が行われています。更新工事後10年以上経過してから台車を履き替えた編成もありますね。
履き替えに使用されたS型ミンデン台車は南海7100系・泉北100系・泉北3000系の廃車発生品が転用されたほか、不足分は新製されました。この台車交換により他形式との併結が可能となったほか、最高速度が100km/hから120km/hに向上しています。
写真の6311Fは南海6100系6123Fとして1971年4月7日に製造された編成。当初は4両編成でしたが、現在は元6121Fの2両を組み込んだ6両編成となっています。更新工事及び台車交換は1997年6月に実施されました。
・・・以上、bittersweetがビンラディンに聞こえる発音。ぽっぽやがお送りしました。