神戸港にて
3月31日に神戸を訪問した際に撮影した海上保安庁のしらうめ型巡視艇 CL06「まやざくら」。巡視艇が数多く繋留されているポイントに居ました。
見た目はひめぎく型巡視艇とそっくりですが、分類上は別の巡視艇です。と言うのも、この「まやざくら」が建造された当初は巡視艇ではなく「まつひかり」という船名でした。
しらうめ型巡視艇は2隻が存在し、どちらもひめひかり型灯台見回り船からの区分変更によって登場しました。そのひめひかり型灯台見回り船はひめぎく型巡視艇の幅広型をベースとしています。
ひめひかり型灯台見回り船は港湾周辺の灯台などの設備点検業務用として建造された20メートル型灯台見回り船で、ひめぎく型に小型艇の搭載や防舷物の追加を行っています。
灯台見回り船の時代から必要に応じて警備救難業務にも就いていたようですが、巡視艇の需要拡大や交通部の業務見直しに伴って2008年4月1日付けで巡視艇に区分変更されました。
当初は番号と船名を書き換えただけだったようですが、現在は側面後部にあった防舷物が撤去され、小型艇も搭載しなくなったようですね。代わりに簡易的な電光掲示板を装備しています。
写真では殆ど解りませんが、船体後部側面には防舷物が取り付けられていた痕跡があります。またクレーンも搭載艇があった関係からひめぎく型よりやや大型のものとなっていますね。
写真のCL06「まやざくら」はLS232「まつひかり」として1999年3月23日に長崎造船で竣工し、第5管区海上保安本部小松島海上保安部に配置されていました。区分変更後は同じく5管本部の神戸海上保安部に配置されています。
・・・以上、休みだった中日。鉄道員日記がお送りしました。