南海本線紀ノ川~和歌山大学前にて
南海本線の紀ノ川~和歌山大学前間にあるカーブで撮影した南海10000系10008F。撮影日は昨年7月3日で、特急サザン45号として南海本線を下っていきました。
この日は南海8300系3次車を撮影するためにこのポイントに出ており、今回の10008Fの写真は待ち時間の間に撮影したものです。結局狙いの8300系は1つ隣の踏切で撮影しましたが(笑)。
南海10000系は1985年に登場した特急「サザン」専用の特急型電車で、同年11月1日の特急サザン運行開始に合わせてデビューしました。現在もサザン専用として活躍しています。
10000系が登場する以前の南海本線では初代南海1000系により特急「四国号」が運行されていました。しかしこの1000系は車体の老朽化が進んでおり、また内装も陳腐化していました。
1983年に特急「こうや」用の南海30000系がデビューすると、全席リクライニングシートの30000系に対して転換クロス・一部ロングシートの1000系はサービス面でも劣るようになってしまいます。
そういった問題の解決のため投入されたのがこの10000系で、車体は新製し主要機器類は1000系から転用して導入されました。主電動機・制御装置・ブレーキなどが転用されています。
なお台車はFS-528・F-028を新製して装着していますね。主電動機出力は145kWで、設計最高速度は120km/h。起動加速度は2.5km/h/sで南海7000系・7100系と同じです。
写真の10008Fは1989年1月に新製された3次車で、中間車の2両は1992年3月に新製され組み込まれました。先頭車と中間車では窓の形状が異なるのが面白いですね。
・・・以上、ボタン電池と500円玉。ef_end_63がお送りしました。