西宮にて
阪神本線西宮駅で撮影した阪神5500系5507F。撮影は今年5月10日で、この日は西宮で用事があり直通特急を下車した際に撮影しました。スマホで撮影した写真です。
阪神5500系は阪神本線及び神戸高速線で運用されている通勤形電車で、各駅停車用のジェットカーですね。営業運転開始は1995年11月1日。現在までに36両が製造されています。
阪神電鉄では1990年代にジェットカーの第2世代を置き換える必要性が生じることから新しい普通系車両の導入を計画しており、この5500系を1995年以降に導入して5151形・5261形・5311形を置き換える予定でした。
そこに阪神淡路大震災が発生、普通系車両も8両が被災し車両不足状態となってしまいます。そのため当初の予定より前倒しして2編成8両が落成しました。
この5500系では様々な新機軸が採用されており、阪神電鉄で初めてVVVFインバータ制御を採用しています。インバータ装置にはGTO素子が使用され、製造は三菱電機が行いました。
また従来のジェットカーは制御電動車しか存在しませんでしたが、この5500系では初めて中間電動車が登場し、制御電動車の5501形と中間電動車の5601形で1つのユニットを構成しています。
高加速度を確保するため中間付随車は存在せず、全電動車方式を採用しています。起動加速度は4.0km/h/sで、起動加速度を維持できる定加速度領域を約65km/hまで向上させた為、従来車よりも中高速域での加速力に優れています。
先代のジェットカーである2代目5001形の起動加速度は4.5km/h/sなので、起動加速度だけ見ると性能が劣るようにも見えますが、中高速域での加速力によって全体的な加速性能は向上しており、営業最高速度の91km/hまでは25秒で加速することが出来ます。
写真の5507Fは1997年に製造された編成で、5505F・5509Fと共に落成しています。翌1998年のダイヤ改正に備えた増備であり、このダイヤ改正ではパターンダイヤが12分ヘッドから10分ヘッドに変更され、普通運用が増加しました。
・・・以上、めくるめくバイクライフ。ef_end_63がお送りしました。