和歌山港にて
和歌山港で撮影した南海フェリーの「フェリーかつらぎ」。撮影は7月13日・14日と17日で、先日和歌山港で艦艇広報を行った護衛艦「いずも」の出入港の際に撮影しました。
「いずも」が入港してきたのは14日で13日は港に行く必要がなかったのですが、少しだけ様子を見に行っており13日にも撮影できました。何れも朝の時間帯で、順光で撮れたのが良かったですね。
南海フェリーは和歌山港と徳島港を結ぶ航路を運行している海運会社で、南海電鉄の子会社です。和歌山港で和歌山港線と接続しており、日本に残っている数少ない鉄道連絡船ですね。
フェリーは写真の「フェリーかつらぎ」と「フェリーつるぎ」の2隻が運航されています。この2隻はほぼ同型のフェリーで、フェリーつるぎの方が2年早い1997年に就航しました。
和歌山~徳島間の所要時間は約2時間で、上下便が2時間間隔で1日8往復運航されています。同じ時間帯に和歌山・徳島から出港し海上で上下便がすれ違うダイヤとなっていますね。
写真のフェリーかつらぎは総トン数2571tで、全長は108m、全幅17.5mというサイズです。エンジンは出力5400PSの物を2基搭載しており、最大速力は21.6kt。
車両積載数は大型トラック26台分で、乗客定員は450名ですね。建造は大分県の臼杵造船所で行われ、1998年6月に竣工、1999年4月に就航しました。当初はりんくうフェリーに投入されています。
りんくうフェリーも南海の子会社で、泉佐野~徳島間を結んでいました。フェリーかつらぎが投入された半年後の1999年10月に泉佐野~徳島航路が休止となったため、和歌山~徳島航路に転属となりフェリーよしのを置き換えました。
後方から撮影したフェリーかつらぎ。車両甲板に通じるランプウェイは船首と船尾にあります。煙突は右舷側にのみあり、その後部には減揺タンクが設置されていますね。
正面から撮影。ブリッジが結構張り出していますね。
船首部。ブリッジの後方は船員区画で、その下の2層は船室、最下層が車両甲板となっています。
和歌山港では船尾側、徳島港では船首側のランプウェイを接岸して車両の積み卸しを行いますね。
和歌山港に入港するため、船体を傾けながら変針するフェリーかつらぎ。
朝靄の中を入港。朝陽にオレンジの船体が映えていました。
・・・以上、また早朝便の空気を吸いたい。鉄道員日記がお送りしました。