和歌山港にて
和歌山港で7月15日に艦艇広報を行った海上自衛隊のいずも型護衛艦1番艦「いずも」。入港から出港の間に撮影した護衛艦いずもの各種装備品を撮影順に掲載しています。
今回掲載するのは複合型作業艇。いずも型護衛艦の搭載艇として左舷側に1隻が搭載されていますね。搭載艇はその他に11m作業艇が両舷に1隻ずつ搭載されています。
複合型作業艇は海上自衛隊が護衛艦や一部の補助艦艇に搭載している複合艇で、基本的にあぶくま型護衛艦以降に登場した護衛艦が複合艇を搭載していますね。
複合艇とはゴムボートの船底部分をFRPなどの硬質素材としたボートで、硬質素材の船底はディープV型などの滑走船形となっており、一般的なゴムボートよりも高速航行時の安定性が高くなっています。
ゴムボートと同様にチューブ内の空気による予備浮力で復元力が確保されています。これによってゴムボートよりも高速域で安定して航行でき、高速艇よりも軽量という良いとこ取りのボートと言えますね。
舷側が低いため海上での作業にも向いており、チューブが防舷物となるため臨検にも向いています。高速性は不審船の追跡時に役立つもので、こういった多用途性から搭載する艦艇が増えているんでしょうね。
海上自衛隊では11メートル級、7.5メートル級、6.3メートル級、4.9メートル級の複合艇を採用しており、11メートル級は特別機動船、それ以外は複合型作業艇という名称となっています。
写真の複合型作業艇が上記の何れかは不明ですが、多くの護衛艦は6.3メートル級複合型作業艇を搭載していますね。6.3メートル級複合型作業艇は最大で28ktの高速を発揮できるという特徴があります。
・・・以上、二重プロペラなのね。鉄道員日記がお送りしました。