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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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陸上自衛隊 12式地対艦誘導弾@湯布院駐屯地

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湯布院駐屯地にて

昨年9月の湯布院旅行の際に撮影した陸上自衛隊の各種装備品を掲載しています。この時は宿と由布院駅の間に湯布院駐屯地があり、外周から色々と撮影していました。

以前掲載していたのは9月11日に撮影した写真が殆どでしたが、今回の写真は9月12日に撮影したもの。この日は雨が降っていましたが、雨に濡れる軍用車両というのもいいものです。

今回掲載するのは12式地対艦誘導弾。陸上自衛隊が保有する最新鋭の地対艦ミサイルシステムですね。湯布院駐屯地に所在する部隊の装備ではないのですが、演習のために来ていた所を偶然撮影できました。

12式地対艦誘導弾は2012年に制式採用された地対艦ミサイルシステムで、88式地対艦誘導弾の後継装備として開発されました。近年重要度が高まっている装備品ですね。

陸上自衛隊では1988年に航空自衛隊の80式空対艦誘導弾をベースとした地対艦誘導弾を制式採用し、2000年まで調達していました。後継であるこの12式地対艦誘導弾は当初、88式地対艦誘導弾(改)として開発されていた装備品です。

システムは捜索標定レーダー装置×2、中継装置、指揮統制装置、射撃管制装置、発射装置×1~4、弾薬運搬装置×1~4で構成されています。この構成は88式と変わりありませんね。

写真に写っている車両は発射装置で、88式と比べるとこの発射装置の見た目が大きく変わりました。88式では7tトラックをベースとしていましたが、12式では重装輪回収車がベースとなっています。

誘導弾の誘導方式は従来の慣性誘導+アクティブレーダー誘導に加えてGPS誘導が可能となっています。その他、同時弾着機能・地形追従機能・目標識別能力・弾着精度などの向上、再装填時間の短縮やコストの抑制などが図られていますね。

部隊配備はまず教育用として特科教導隊と武器学校に行われ、続いて実戦部隊である西部方面特科隊第5地対艦ミサイル連隊に配備されています。写真の12式地対艦誘導弾も第5地対艦ミサイル連隊の所属です。

第5地対艦ミサイル連隊は熊本県の健軍駐屯地に所在する特科部隊で、近年の西方重視とする防衛政策から12式地対艦誘導弾が集中的に配備されていますね。今後奄美大島・石垣島・宮古島に部隊の一部を配備することとなっています。

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駐車場に移動してきた12式地対艦誘導弾の発射装置。

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後ろからもう1両。手前が第1中隊の所属で、奥が第4中隊所属車。

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切り返してバックで駐車。前2輪がステアリングする様子がわかりますね。こちらはホイールが迷彩塗装となっています。また重装輪回収車や03式中距離地対空誘導弾には無いホイールキャップのような物が見えますね。

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奥からやって来た第4中隊所属車。こちらはホイールの色が黒となっていますね。

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発射筒の拡大。88式は丸形の発射筒でしたが、12式では角型に変更されています。また垂直発射が可能となったため、射界確保が容易になり従来よりも多様な地形で展開することが可能。


・・・以上、RIMPACでの射撃動画がある。鉄道員日記がお送りしました。

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