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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦いずも ヘリコプタけん引装置

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イメージ 1

護衛艦いずも艦上にて

昨年7月15日に和歌山港で行われたいずも型護衛艦1番艦「いずも」の艦艇広報。その際に撮影した護衛艦いずもの各種装備品を掲載しています。相変わらずゆっくりなペースでの掲載ですが、丸1年経つまでには終わらせたいところ。

今回掲載するのはヘリコプタけん引装置。艦載ヘリの同時多数運用を目的に建造されたいずも型護衛艦にとってはかなり重要な装備品ですね。以前にもこのブログで掲載したことがあります。

このヘリコプタけん引装置は名前の通りヘリコプターを艦内で牽引して移動させるための装備品です。かなり平べったいU字形の特徴的な形状をしており、パッと見では用途が解りづらいですね。

U字形の中間部にアームがあり、艦載ヘリの尾輪を挟んで持ち上げることによって機体を牽引します。操作は有線リモコン式で、上の写真のレバーが2本有りケーブルが出ているのがそれです。

いずも型が主に運用するSH-60J/Kのみならず、MCH-101も牽引可能なようです。また後部にはトーバー用のブラケットがあり、トーバーを使用すればより多様な機種を牽引できそうですね。

動力源に80Vのバッテリーを使用する電動式で、重量は牽引力を確保するため2t以上あります。開発を行ったのはイギリスのダグラス社で、海上自衛隊で使用されているのはIHIで製造されたものです。

このヘリコプタけん引装置はひゅうが型護衛艦で初めて導入されました。ひゅうが型以前の護衛艦では格納庫の直後に飛行甲板があり、機体の移送はレールにそって移動する着艦拘束装置で行われていました。

ひゅうが型では飛行甲板が全通式となりその下層に格納庫が設けられたため、自由に機体を移動させられるこのヘリコプタけん引装置が導入されていますね。なお、いずも型・ひゅうが型共に人が乗って操縦する3tけん引車も搭載されています。

イメージ 2

飛行甲板に固定されていたヘリコプタけん引装置。5番となっていますが、いずも型には少なくとも6基搭載されているようです。

イメージ 3

イメージ 4

最後に説明書きと銘板。


・・・以上、しっかり寝て明日に備える。ef_end_63がお送りしました。

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