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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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陸上自衛隊 87式対戦車誘導弾@アジア太平洋トレードセンター

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イメージ 1

アジア太平洋トレードセンターにて

3月15日にアジア太平洋トレードセンターで行われたOSAKA防衛・防災フェスタにて撮影した陸上自衛隊の装備品を掲載しています。

今回掲載するのは87式対戦車誘導弾。需品科装備から迫撃砲と回ってきて今度は対戦車ミサイルの番となりました。次回も対戦車ミサイルです。

87式対戦車誘導弾は陸上自衛隊が1987年に正式採用した第2.5世代の対戦車ミサイルで、ミサイルを目で追いつつジョイスティックで操作する第1世代の64式対戦車誘導弾の後継として開発されました。

87式対戦車誘導弾の誘導方式はセミアクティブレーダー誘導で、この誘導方式はレーザー照射機から照射したレーザーを目標に反射させ、その反射をミサイルのシーカーが捉えて誘導する方式です。

この方式の採用によりミサイルと誘導装置を結ぶワイヤーが無くなり、飛翔速度が高速化されました。一方で無線誘導の弱点として有線に比べてジャミングには弱くなっています。

システム構成は発射機とレーザー照射機とミサイル6発からなっており、発射機とレーザー照射機は最大200m離して設置する事が可能。これにより射手の生存性が高まっています。

夜間は暗視装置を組み込んで運用することが可能で、レーザー照射機と三脚の間に暗視装置を挟んで設置する事が可能です。また発射機の三脚架にレーザー照射機と暗視装置を乗せることも可能。

イメージ 2

発射機。正確に言うと発射機は発射筒と三脚架の間にある装置の事であり、発射機自体に小さな2脚が付いているので三脚架を使用せずに射撃する事も可能。

発射機中央部に照準器が取り付けられており、その下部に安全装置とトリガーがありますね。

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照準器。

イメージ 4

発射機の発射筒固定レバーと固定スイッチ。発射筒の固定はレバーで行い、レバーの固定をスイッチが行っています。

イメージ 5

発射筒。87式対戦車誘導弾のミサイル本体重量は12kgと軽量化されたため隊員による携行が可能で、肩撃ち発射が可能です。車載の場合は1/2tトラックに搭載されます。

発射筒と発射機の隣にレーザー照射機と暗視装置を載せるスペースがあるのが解りますね。

イメージ 6

前方から見た発射筒及び発射機。

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三脚架。射撃陣地を設ける際などに使用される物で、三脚架を使用した状態でも隊員が低い姿勢をとったまま射撃できるよう三脚架にも発射ボタンがあります。

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レーザー照射機。写真は前方から撮影した物で、照射レンズ部にはキャップが被せられています。こちらも三脚の上に載せられており、この三脚は脚を水平に開いて最も低い高さにする事が可能。

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レーザー照射機後方。接眼部や各種スイッチが並んでいます。

イメージ 10

最後に説明書き。


・・・以上、第5中隊の保有。ぽっぽやがお送りしました。

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