苫小牧にて
昨年2月15日に苫小牧で撮影したキハ281系のN-DT281A型台車。写真にも車番が写っているので解ると思いますが、キハ281-2の前位側の台車です。
キハ281系は函館~札幌間の高速化の為にJR北海道が開発した振子式の特急形気動車で、1992年に試作車が製造された後長期試験が行われ、1993年から量産が開始されています。
写真のN-DT281A型は試作車が履いていたN-DT281型の改良型であり、N-DT281は振子機構にコロ式を採用していました。
一方でN-DT281Aでは耐寒耐雪能力を向上させるため曲線ベアリングガイド式を採用しています。この方式は1992年10月に製造されたキハ280-901が履いていたN-DT280Xで採用されていた物で、試験の結果こちらが採用されました。
振子作用時の最大傾斜角は5度で、曲線通過速度は本則+30km/hに向上しています。なお重心を下げるために車輪径を810mmに小径化しています。
軸箱支持方式もN-DT281とN-DT281Aでは変更されており、N-DT281は円錐積層ゴム、N-DT281Aはロールゴムによる軸箱支持となっています。
高速走行を行う為ヨーダンパも取り付けられていますね。牽引装置は1本リンク方式で、軸距は2150mm。車体側にブラシの様な物が取り付けられていますが、雪を払う為の物でしょうか。
・・・以上、振子式台車は良いねぇ。ぽっぽやがお送りしました。