道後温泉駅にて
道後温泉駅で撮影した伊予鉄道のD1形1。道後温泉駅の留置線で留置されているシーンです。展示線と言ってもいいような留置線で、多くの人が記念撮影をしていました。
伊予鉄道D1形は夏目漱石の小説で有名な「坊ちゃん列車」を復元するために製造されたディーゼル機関車で、外見は忠実に蒸気機関車を再現しつつも煤煙など様々な問題からディーゼルエンジンを搭載しています。
現在の坊ちゃん列車は2001年の正岡子規没後100年と翌年に迎える松山城築城400年を期に復元された物で、軌道線を走る内燃車両という存在はものすごく珍しいものですね。
自重9tのB型機関車で、第1軸が同軸で第2軸はロッドで連動しているだけです。機関車にはジャッキが取り付けられており、方向転換はジャッキで車体を持ち上げて人力で行います。製造は新潟鐵工所。
ロッドの駆動をセンサーが感知して蒸気機関車の疑似ブラスト音がスピーカーから流れるようになっており、煙発生装置で煙突から煙を出すことも可能となっています。
連結している客車はハ1形の1と2。坊ちゃん列車を復元した編成は2編成有り、それぞれ機関車と客車は固定で運行されています。
D1型の原型となったのは伊予鉄道甲1型蒸気機関車で、ドイツのクラウス社製。1888年に輸入されました。本物は梅津寺パークに良好な状態で保存されています。
・・・以上、さよならできない。鉄道員日記がお送りしました。