クハ711-211車内にて
2015年3月13日に全車が営業運転を終了した711系。自分は2014年11月27日に岩見沢~滝川間で惜別乗車しました。この時の旅は往路に北斗星を使った贅沢な?旅でした。
今回はその際に撮影した711軽の車内と座席を掲載したいと思います。自分が乗車したのはS-111編成で、その内旭川方先頭車のクハ711-211と中間車のモハ711-111の車内を撮影しました。
711系は1967年に試作車が製造され1968年から営業運転を開始した近郊形電車で、函館本線の電化事業と並行して開発が行われた国鉄初の北海道向け電車です。
1980年までに114両が製造され、全車がJR北海道に継承されました。1990年代後半から置き換えが始まり、上記の通り2015年のダイヤ改正で引退しています。
座席配置は当初からセミクロスシートとなっており、車端部のデッキ付近にロングシートが設けられています。
上の写真のクハ711-211は扉の増設改造が行われており、車体中央部に扉とデッキが設置されています。ラッシュ時に対応するための改造で、デッキの仕切扉は721系の物に似た両開きとなっていますね。
一方こちらはモハ711-111の車内。モハ711には台枠強度確保の関係で扉を増設することはできず、こちらが本来の内装に近いと言うことになりますね。
711系のクロスシート。711系は近郊形電車でしたが急行運用も想定しており、近郊形の通路幅を確保しつつシートピッチは1470mmとなっています。そのため窓側の肘掛けがありません。
かつては窓際のテーブルに栓抜きが設置されていました。中吊り広告が無ければ急行電車の雰囲気は充分ですね。
ロングシート。末期は窓二つ分ぐらいの長さになっていましたが、新製時は戸袋窓ぐらいの長さしかなかったようです。
デッキの様子。ゴミ箱が設置されているのが北海道らしいです。711系は急行運用のため先頭車にトイレが設置されており、それとは独立して洗面所も設置されていました。
・・・以上、こげ茶のモケットが良い。ぽっぽやがお送りしました。