五井にて
一昨年11月26日に小湊鐵道に乗車した際の写真を掲載しています。これまで五井駅から五井機関区に留置されている車両を撮影していましたが、今回もその内の1つ。
今回掲載するのはキハ200形キハ212。これまでキハ214、キハ205、キハ209と掲載してきましたが、五井機関区で撮影したのはこのキハ212が最後です。
キハ200形は小湊鐵道が自社発注で導入した気動車で、それまで自社発注車や国鉄払い下げの気動車が入り乱れていた小湊鐵道の既存車両を置き換え、更に増備を図るために製造されました。
設計は国鉄のキハ20系を基本としており、エンジンはDMH17Cディーゼルエンジン、変速機はTC-2液体変速機、台車はDT22相当品とキハ20形200番台に準じています。
製造は日本車輌で1961年から1977年まで行われ、最終的に14両が製造されました。DMH17Cエンジンは部品の共通化や保守作業の統一と言った事情から最終製造車まで採用され続けました。
結果的にDMH17系エンジンを搭載して最後に新造された形式となり、また全国でエンジン換装や搭載車両の廃車などによってDMH17系エンジンが貴重になった現在も搭載し続けています。
1両もエンジン換装など行われておらず、全車がDMH17Cを搭載すると言う意味でかなり貴重な車両であると言えますね。
製造された14両は製造途中で仕様変更が行われており、車両によって形態の差異が見られます。ドアはプレスドアと通常のドアがあり、側面窓もユニットサッシであるか否かという違いがあります。
キハ201~キハ206まではプレスドアを採用しており、キハ207以降は通常のドアを採用しています。またキハ201~キハ210までは非ユニットサッシですが、キハ211以降はユニットサッシとなっています。
写真のキハ212は1975年にキハ211と共に製造されたグループで、非プレスドア・ユニットサッシと後期のスタイルであると言えますね。
上り方の顔は後部反射板無し、ヘッドマークステー無し、冷房車ステッカー無し、ジャンパ栓受けはありと比較的すっきりした顔となっていますね。
・・・以上、連結面も撮りたかったな。ef_end_63がお送りしました。