舞港にて
2014年7月27日に海上自衛隊舞基地で行われた舞地方隊サマーフェスタ。そこで撮影した海上自衛隊艦艇の装備品を撮影順に掲載しています。
今回掲載するのははやぶさ型ミサイル艇1番艇「はやぶさ」の対水上捜索用レーダーであるOPS-18-3。OPS-18自体は過去にも掲載したことがありますが、OPS-18-3は今回が初めてですね。
OPS-18は海上自衛隊が使用している2次元レーダーで、開発のルーツはアメリカ海軍が開発したAN/SPS-5Bです。これを国産化したOPS-3およびOPS-5がまず開発されました。
1960年代にはそのOPS-3・OPS-5をもととしたOPS-16・OPS-17が開発され、最終的に1970年代から1980年代にかけて写真のOPS-18が開発されました。
このOPS-18はCバンドを使用し、全周を捜索可能なレーダーであり、1976年から運用が開始されました。送信機を2組内蔵しており、広帯域の自動同調機能を備えています。
また周波数アジリティ方式が導入されており、これはレーダーの送信周波数を超高速で変更する事で電子妨害に対する優れた耐性が得られ、また反射面積の変化する目標を探知率を向上できるというもの。
OPS-18には原型とOPS-18-1、OPS-18-2、OPS-18-3の派生型があり、OPS-18-1は原型に備えられていた衝突予防表示装置を撤去し最小感度を向上させて目標指示機能を備えています。
OPS-18-2は従来パラボリックトーラス型だったアンテナをパラボリックシリンダー型に変更したタイプで、写真のOPS-18-3はOPS-18-2の能力向上型と思われます。
原型のOPS-18はみうら型輸送艦などに、OPS-18-1ははつゆき型護衛艦などに、OPS-18-2は1号型ミサイル艇に、OPS-18-3は写真のはやぶさ型ミサイル艇に搭載されています。
このOPS-18と併せて航海用レーダーも搭載されることが多いようで、1号型ミサイル艇とはやぶさ型ミサイル艇ではOPS-20航海レーダーを併載しています。
OPS-18-2とOPS-18-3はパラボリックシリンダー型ということで、同じパラボリックシリンダー型のOPS-28と混同される場合もあるようですね。
・・・以上、早く寝ないと・・・鉄道員日記がお送りしました。