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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦まつゆき RGM-84ハープーン発射筒

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舞港・護衛艦まつゆき艦上にて

先日より掲載している護衛艦「まつゆき」の装備品。今回はRGM-84 ハープーン発射筒を掲載します。武器関係の装備品の掲載が続きますね。

今回の写真は2014年7月27日に行われた舞地方隊サマーフェスタで撮影したもので、この日の自分は舞航空基地から舞基地へ移動して海上自衛隊漬けの一日を過ごしていました。

RGM-84 ハープーンはアメリカが開発した艦対艦ミサイルで、ハープーンシリーズの艦載型。ハープーンシリーズは非常に有名な対艦ミサイルですね。

ハープーンはアメリカのマグドネル・ダグラス社が開発を行いました。計画自体は1968年に始まり、1971年に開発を開始、1977年に部隊配備を開始しました。

ハープーンには写真の艦載型の他に空中発射型のAGM-84、潜水艦発射型のUGM-84があり、最も最初に配備されたのがRGM-84、次いでAGM-84、UGM-84の順に配備されました。

その後も改良が続けられており、現在もアメリカ海軍を初めとする西側諸国の海軍で幅広く運用されています。対艦ミサイルのベストセラーといって良い存在ですね。

ミサイルの構造は、先端部にレーダーが搭載されており、その後方に慣性航法装置、電波高度計、自動操縦装置など誘導機器が搭載されています。

更にその後方が弾頭部分となっており、重量約220kgの遅延信管付貫通弾頭を使用して弾頭の船体突入後に爆発するように設計されています。

飛翔は弾頭後部のJ402ターボジェットエンジンによって行われ、艦載型と潜水艦発射型には初期加速用に固体燃料ロケットブースターが最後部に取り付けられています。

実際に攻撃する場合、発射前に目標の情報や飛行経路、捜索パターンなどの情報を入力し、発射後は所定高度に達するとターボジェットエンジンを始動、電波高度計により低高度を飛行します。

この際の中間誘導は慣性誘導であり、目標に近づくとミサイルに搭載されたレーダーが目標を捜索するアクティブレーダー誘導となります。レーダーが捉えた目標に着弾する直前、ポップアップして目標上部に命中するモードとそのまま目標に突入するモードを選択可能。

海上自衛隊では護衛艦「いしかり」及びはつゆき型護衛艦から搭載が始まり、こんごう型護衛艦まで搭載されました。それ以降の護衛艦は国産のSSM-1Bを搭載しています。

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右舷側のハープーン発射筒。トップの写真は左舷側。この発射筒はMk141という形式が与えられています。ミサイルの格納庫も兼ねており、再装填時には発射筒ごと取り替えられます。

1つの架台に最大4発を搭載する事が可能ですが、海上自衛隊では2発ないし3発としている事も多いですね。

はつゆき型護衛艦では斜め前方を向いて発射筒が設置されているのが特徴で、発射時のブラストが逃げるように上部構造物の側面に凹みと、発射筒後方に排煙板が設けられています。

またはつゆき型には発射筒の近くに再装填用のジブクレーンがありますね。


・・・以上、何度見ても良い映画だ。ぽっぽやがお送りしました。

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