住ノ江にて
南海本線の住ノ江駅で昨年8月28日に撮影した南海8300系の台車。まだ営業運転を開始する前で、試運転を重ねていた時期なので台車も綺麗ですね。
南海8300系は新日鐵住金製のSS179形台車を履いており、電動台車がSS179M、付随台車がSS179Tとなっています。上の写真がSS179Mで下の写真がSS179T。
SS179はモノリンク式のボルスタレス台車で、8300系の設計の基本となっている南海8000系が履いていたSS177に近い物ですが、台車枠は新設計となっています。
従来よりも構造の簡素化と交換の容易化が図られているほか、車体ローリング改善のために空気バネ中心間距離が従来の1900mmから1950mmに変更されています。
軸距は2100mm、車輪径は860mmとSS177と同じですね。軸バネは乗り心地の改善のために電動台車と付随台車で異なり、電動台車が高荷重対応バネ、付随台車は低剛性バネとしています。
それぞれ電動車と付随車の負担荷重に対応した物となっており、ばね定数が異なるようですね。基礎ブレーキ装置はSS177と同じく踏面片押し式のユニットブレーキです。
両先頭車が履いているSS179Mの先頭側には増粘着材噴射装置が装備されており、この増粘着材噴射装置も従来の物から保守性と噴射性能が向上した新型に変更されています。
また8305Fのサハ8655Fには軌条塗油装置が装備されているようですね。
・・・以上、初めて8300系を撮ったのがこの日だった。ぽっぽやがお送りしました。