護衛艦みょうこう艦上にて
2014年7月27日に開催された海上自衛隊舞地方隊サマーフェスタ。舞基地で様々な艦艇の広報が行われ、乗艦して上甲板を見学できる艦もありました。
その際に撮影した艦艇の装備品を掲載しています。前回は護衛艦みょうこうのAN/SPY-1Dを掲載しましたね。今回はMk36 SRBOCを掲載します。
Mk36 SRBOCはアメリカのユナイテッド・ディフェンス社が開発した艦載用のデコイ展開システムで、脅威が自艦に対して向けられた際にチャフやフレアなどを発射する役割を持っています。
システムはMk137発射機、Mk164制御盤、Mk160電源装置などで構成されており、写真はMk137発射機です。発射機1基が6連装となっていることが解りますね。
この発射機は130mm口径、砲身長62.2cmの臼砲であり、砲口初速は75m/s。砲身部には複数のタイプがあり、写真の様な円筒形の他に補強材が入ったタイプもあります。
発射機に装填されたデコイなどの対抗手段は、電波探知装置などと連動して自艦に向けられた脅威を探知すると同時に自動で投射されます。また艦内から発射をコントロールする事も可能ですね。
使用される対抗手段にはチャフやフレアの他に妨害電波を発するアクティブデコイなどもあります。なお、再装填は人力で行われます。
このMk36は1977年から使用されており、アメリカ海軍の他にスペイン海軍、トルコ海軍、台湾海軍、ニュージーランド海軍など様々な国の艦艇に搭載されています。
海上自衛隊では護衛艦やミサイル艇などの戦闘艦艇の他にも、輸送艦や補給艦など輸送艦艇や補助艦艇にも搭載しています。発射基数は4基であることが多いですね。
こんごう型護衛艦では艦橋構造物前方の01甲板レベルに片舷2基ずつの4基が搭載されています。発射の邪魔にならないように手前の手摺りは起倒式となっているようですね。
説明書き
・・・以上、なんでドイツ語版があんなに詳しいんだろう。ef_end_63がお送りしました。