舞港・護衛艦みょうこう艦上にて
2014年7月27日に撮影した護衛艦みょうこうの各種装備品。この日は舞地方隊サマーフェスタが行われており、何隻かの護衛艦を見学する事が出来ました。
今回は外見的に非常に目立つ武装、54口径127mm単装速射砲です。まったく兵器に対する知識がない人でも見れば「大砲だ」とわかる装備品ですね。
54口径127mm単装速射砲はイタリアのオート・メラーラ社が開発した127mm口径の艦載砲で、海上自衛隊でも多く採用されている76mmコンパクト砲の拡大版として開発されました。
開発当時運用されていたアメリカ製のMk42 5インチ砲と同等の発射速度を維持しつつ、砲塔の軽量化を実現した砲です。砲塔重量はMk42が約70tだったのに対しこちらは約40tとなっています。
この127mm砲システムは外部に露出した砲塔部と艦内の即応弾マガジンドラム、下部揚弾ホイスト、管制室で光栄されます。マガジンドラムは3つあり、砲塔旋回軸を中心に各22発を装填可能です。
従ってこの砲の即応弾は66発で、各ドラムには違う種類の弾薬を装填することが可能。砲塔部は完全無人化された繊維強化プラチックのシールドで覆われた防水構造です。
開発は1965年より開始し、1969年に試作型が完成、各種試験を経て1972年にイタリア海軍に採用されました。その後カナダ海軍やオランダ海軍に採用されています。
海上自衛隊ではこんごう型護衛艦が初めて採用し、たかなみ型護衛艦にも搭載されています。以降の護衛艦には同じ5インチ(127mm)砲でもアメリカのMk45を搭載していますね。
後方から撮影した54口径127mm単装速射砲。
艦外からの撮影。
排莢口。
砲塔のハッチ。
砲弾及び装薬。砲弾は従来のMk42で使用されてきた物が使用可能で、下部揚弾ホイストへ人力で給弾されます。その後ホイストが砲弾をマガジンドラムに装填するという構造。
最後に説明書き。
・・・以上、おおかた予想通り。鉄道員日記がお送りしました。