南紀白浜空港にて
南紀白浜空港で昨年9月12日に撮影した和歌山県警察航空隊のBK117B-2 JA6808。この日は空の日フェスタが行われており、南紀白浜空港を拠点としている県警航空隊が展示飛行を行いました。
BK117はドイツのMBB社と川崎重工が共同で開発した汎用小型ヘリコプターで、初飛行は1979年6月13日に西ドイツで行われました。両社が分担して生産を行っています。
川崎重工が製造しているのは胴体・トランスミッション・スキッドなどで、MBB社はメインローター・テールローター・テールブーム・尾翼・油圧系統・操縦系統などを担当しています。
現在までに様々な派生型が登場しており、機体形状も大きく変化しています。写真のBK117B-2はエンジンを換装し性能を向上したB-1の有効搭載重量を150kg増やしたタイプ。
なおMBB社は現在ユーロコプター・ドイツ社となっており、1999年6月12日に初飛行したBK117C-2はユーロコプターによりEC145という販売名が付けられています。
EC145はアメリカ陸軍が軽多用途ヘリコプターUH-72Aとして採用しており、322機を調達しています。UH-72Aは州兵で使用されているOH-58とUH-1Hの後継として導入されました。
写真のJA6808は1998年3月13日に警察庁の保有として新規登録された機体で、南紀白浜空港を定置場としています。上空からのパトロールや追跡など警備業務の他、交通状況調査やスピーカーを使用した上空からの広報、災害時の救助活動も行っていますね。
イベント開始時のオープニングフライトに向けて北エプロンから離陸してきたJA6808。
オープニングフライトで同じく南紀白浜空港を拠点とする防災航空隊のJA6760と編隊飛行を行うJA6808。
オープニングフライト終了後、南エプロンに着陸するJA6808。
空の日フェスタでは各部をオープンにして展示を行っていました。
後方からの撮影。かなり近くまで近寄ることが出来ました。
エンジン部。
機体後部のドア。BK117には観音開きの後部ドアが装備されており、ドクターヘリなどで活用されています。
吊り上げホイスト。
機体右側の様子。
防振カメラのマウント部。この日は取り付けられていませんでした。
コクピット。
ローターマストとエンジン排気口周辺。
救難展示開始。地上の隊員と連携しつつエンジンをスタートさせます。
離陸。
サイレンを鳴らしながら上空から要救助者を捜索。
中州に取り残された想定の要救助者を発見し、上空でホバリングするJA6808。
隊員が降下してきました。
隊員に続いて降ろされた救助用バスケットに要救助者を収容。
要救助者を吊り上げ、そのまま川岸へと搬送、川岸に降ろして展示飛行は終了しました。
機内からお手振り。
その後北エプロンに戻って空の日フェスタでの活動終了。
最後に説明書き。
・・・以上、血栓を取り除くようなもの。ef_end_63がお送りしました。