舞港・護衛艦ふゆづき艦上にて
2014年の7月27日に海上自衛隊舞基地で撮影した海上自衛隊のあきづき型護衛艦4番艦「ふゆづき」の装備品を掲載しています。この日は舞地方隊サマーフェスタが行われていました。
今回掲載するのは00式射撃指揮装置3型。FCS-3と呼ばれる事の方が多い海上自衛隊の対空戦闘システムですね。こうして単体の記事を書くのは初めてです。
FCS-3は海上自衛隊が運用している最新鋭の対空戦闘システムで、2000年に制式採用されたことから00式となっています。外見上は2面のレーダーアンテナが特徴的ですね。
開発は防衛庁技術研究本部により1983年から部内研究が開始され、1986年からレーダーの試作が行われており、1990年に艦載レーダーとしての試作が開始、1995年から試験艦「あすか」に搭載して実用試験が行われています。
このFCS-3はCバンドを使用するアクティブフェイズドアレイレーダーを中核に、射撃指揮装置などを統合することで目標捜索・追尾・火器管制を自動化したシステムです。
Cバンドレーダーは4面に向かって固定式で設置されており、常に全方向の半球空間を走査する事が出来ます。また隣にはミサイル誘導用のXバンドイルミネーターも設置されていますね。
2面並んだアンテナの内大きい方がCバンドレーダー、小さい方がXバンドイルミネーター。あきづき型では艦橋上部の左右とヘリ格納庫上の左右に設置されていますね。
FCS-3の実戦配備はひゅうが型護衛艦により行われました。あきづき型に搭載されているFCS-3はFCS-3Aという改良型であり、レーダーのアンテナ素子を従来のヒ化ガリウム素子から窒化ガリウム素子に変更しています。
これによりモジュール出力はひゅうが型の3倍以上となっており、探知性能が向上しています。また戦闘指揮システムに自艦ではなく僚艦に向かう目標に対処するためのアルゴリズムが追加され、僚艦防空も可能となりました。
あきづき型に搭載されている対空ミサイルは発展型シースパロー(ESSM)。更にDDHであるひゅうが型と異なりあきづき型は5インチ砲も搭載しているので、その管制能力も付与されています。
一番上の写真のFCS-3Aは左舷後部のアンテナであり、2番目の写真は右舷後部、一番下の写真は左舷前部のレーダーアンテナです。一番上のみ7月25日撮影。
・・・以上、意外と写真とってなかった。ef_end_63がお送りしました。