千代田工場にて
昨年10月24日に南海電鉄の千代田工場で撮影した南海6200系6521Fの難波方先頭車、クハ6521。この日は南海電車まつりが行われており、入場中のクハ6521を撮影できました。
ご覧の通り台車を抜かれ支柱に支えられている状態で、このクハ6521を使用してドアの開閉体験が行われていました。車両の前にドアスイッチが置かれていますね。
南海6200系は1974年に登場した通勤形車両で、車体はオールステンレスとなっています。6000系・6100系・6300系との様な丸みを帯びた前面形状ではなく切妻となりました。
6200系には6200系として製造された車両と8000系・8200系から編入された車両があり、型式としての両数は76両編成9本と4両編成4本の70両。その内6両編成3本が編入車です。
写真の6521Fは2001年に6200系に編入された元8000系で、1975年に製造されました。電機子チョッパ制御の試作編成として1本のみ製造された珍しい編成です。
車体そのものは6200系と同じですが、制御装置に三菱電機製CAFM型を搭載していました。製造当初は4両編成でしたが1977年に中間車2両を組み込んで6両編成となりました。
制御装置の違いや電気連結器を装備していなかったことから他形式との併結が出来ず、常に単独運用されていたようです。
8000系による試験の結果、電機子チョッパ制御は省エネ効果は高かった物の製造コストが高く、後に登場した8200系は界磁チョッパ制御となりました。
2001年に7100系の廃車発生品で抵抗制御に改造され、6200系に編入、同時に車体更新工事が行われて現在に至ります。
・・・以上、思わぬ出会いもある物だ。ぽっぽやがお送りしました。