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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 潜水艦救難艦ちはや 65式12cm双眼鏡

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潜水艦救難艦ちはや艦上にて

さて、前回まで舞地方隊サマーフェスタで撮影した艦艇の装備品を掲載していましたが、今回からは呉地方隊展示訓練に伴う艦艇広報の際に撮影した写真を掲載します。

撮影日は2014年8月8日。この翌日に呉地方隊展示訓練が行われる予定でしたが、台風の接近により中止となってしまいました。かろうじて艦艇広報だけ実施されましたね。

自分は舞鶴地方艇展示訓練と共に呉地方隊展示訓練にも当選していたので非常に残念でしたが、まあ台風が迫る中で見学が出来ただけでも幸運だったのかも知れません。

この日は雨こそ降っていなかった物の風が強く波も高く、和歌山港に係留されていた「ちはや」もかなり揺れていました。5000トンクラスで幅の広い「ちはや」でもあの揺れだったのですから、展示訓練の中止は妥当な判断だったのでしょう。

その「ちはや」の装備品で一番最初に撮影したのがこの65式12cm双眼鏡。見学順路がまず艦橋に上がるルートだったため最初に個別に撮影したのがこの双眼鏡となりました。

65式12cm双眼鏡は海上自衛隊艦艇に搭載されている見張り用の双眼鏡で、艦橋両サイドのウイングや上部の露天艦橋に設置されています。

海上自衛隊艦艇で航行を行うのは航海科員で、航海科員やその当直士官、航海長、艦長などは首提げの双眼鏡を持っていますが、より正確な見張りを行う為に装備されています。

首下げの双眼鏡の倍率が7倍であるのに対し、こちらは20倍。実視界は3.4度です。対物レンズの光景が12cmと大きいので高倍率でも明るく見えます。

大型であるが故にがっしりとした托架に据え付けられていますね。艦艇広報の際にはこの双眼鏡から実際に周りの景色を見ることができる場合があります。自分も覗いてみたことがあります。

この双眼鏡には見張員が配置され、周囲を航行する船舶や艦艇の周囲の状況を報告します。見張員報告要領はまず目標の種類と数、次いで方向角、航空機の場合は高角、距離、動静を順に報告することとなっています。

また見張りは通常見張の他に霧中見張、戦闘見張の3種類があり、通常見張では艦首方位を0度とした場合-5度から+120度の範囲を見張ります。

霧中見張の場合は見張り範囲が狭くなり、-5度から+90度の範囲を見張ります。戦闘見張の場合は広くなり、-5度から+130度の範囲を見張ることとなっている様ですね。

托架の部分に2つスイッチが並んでいるのが見えますが、これは旋回目盛の照明スイッチと焦点照明のスイッチです。露天艦橋に設置されている物は托架の高さを調整できる物が多く、また艦によっては双眼鏡に取っ手を取り付けて操作しやすくしている物もあります。


・・・以上、2011年の展示訓練の時はこれ越しに潜水艦を見たぽっぽやがお送りしました。

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