千代田工場にて
千代田工場で昨年10月24日に撮影した南海1000系1008F。写真に写っているヘッドマークに書かれている通り、この日は南海電車まつりが行われていました。
昨年の南海電車まつりではこの1008Fが休憩スペースとして利用されており、写真のクハ1508が運転台側のドアを開放しそこに階段が設置されて出入り口となっていました。
南海1000系は1992年に登場した通勤形車両で、6両編成10本と4両編成1本、2両編成6本の合計76両が東急車輌製造で製造されました。
南海線と高野線の両方で活躍しており、1992年以前に製造された編成と1993年以降に製造された編成では車体の幅が異なります。写真の1008Fは幅が広い方で、裾絞りが見て取れますね。
1000系は製造次数によって1次車から6次車まで分類され、1次車は6両編成3本と2両編成3本の24両、2次車は6両編成3本と2両編成2本の22両が製造されました。
続く3次車はそれぞれ1本ずつの8両、4次車は6両編成1本のみ、5次車は6両編成2本、6次車は4両編成1本が製造されています。
もっと珍しいのは試作的要素の強い6次車で、制御装置がIGBT-VVVFだったりシングルアームパンタだったりと様々な点がそれまでの1000系と異なります。
写真の1008Fも少し珍しい存在で、6両編成1本のみ製造された4次車とはこの1008Fのこと。4次車では乗務員室の車掌側ワイパー操作器が移設されているようです。
この1008Fは1998年に製造された編成で、製造から現在まで南海本線でのみ運用されてきたようです。
・・・以上、以前和歌山市で撮影したことがある。ef_end_63がお送りしました。