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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦あけぼの NORA-1スーパーバード衛星通信用アンテナ

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イメージ 1

和歌山港・護衛艦あけぼの艦上にて

昨年7月19日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のむらさめ型護衛艦8番艦DD-108「あけぼの」。その護衛艦あけぼのの各種装備品を撮影順に掲載しています。

今回掲載するのはNORA-1 スーパーバード衛星通信用アンテナ。多種多様な艦艇に搭載されている通信用アンテナで、このブログでも過去に何度か掲載していますね。

NORA-1はスカパーJSAT社が保有している静止衛星を介した通信を行う為のアンテナで、写真の白いレドームの内部に通信用アンテナが納められ、常に衛星を指向しています。

スーパーバードは現在4機種が稼働中ですが、海上自衛隊が衛星通信に使用しているのはSUPERBIRD B2。SUPERBIRD B2はKuバンドとKaバンド、Xバンドの中継器を搭載しており、Xバンド中継器で防衛省・自衛隊向けに衛星通信サービスを提供しています。

海上自衛隊では1990年より衛星洋上データ通信の運用を開始しました。因みに、米海軍ではFLTSATCOMにより1980年代から衛星洋上データ通信を開始したとされています。

このNORA-1はあさぎり型護衛艦から搭載され、それ以前に就役した艦艇にも後日装備されました。むらさめ型はあさぎり型の次級なので就役時から装備しており、艦橋構造物広報の両舷側に1基ずつ搭載されています。

なおXバンドよりも大容量のデータ通信が可能なKuバンドを送受信するアンテナとしてNORQ-1が導入されており、併載されていることが多いですね。Kuバンド通信は大容量化しやすい一方でXバンドよりも天候に左右されやすいという欠点もあります。

イメージ 2

艦外から撮影したNORA-1。右舷側の物で、トップの画像も同じ右舷側のNORA-1です。

イメージ 3

左舷側のNORA-1。むらさめ型は艦橋の一層下にチャフ甲板があり、その後部にNORA-1が搭載されています。両舷に搭載されているので、常にどちらから衛星に向き合うことが出来ますね。


・・・以上、サイズは結構大きい。ef_end_63がお送りしました。

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