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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦あけぼの 6.3メートル複合型作業艇

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和歌山港・護衛艦あけぼの艦上にて

昨年7月19日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のむらさめ型護衛艦8番艦「あけぼの」。その護衛艦あけぼのの装備品を撮影順に掲載しています。

今回掲載するのは6.3メートル複合型作業艇。前々回に掲載した改7.9m内火艇と同じく、むらさめ型護衛艦に搭載されている艦載艇の一つです。

海上自衛隊では海上作業や船舶への立ち入り検査などのために複合艇を採用しており、11メートルクラスの物から4メートルクラスのものまで様々なサイズの複合艇が特別機動船や複合型作業艇として採用されています。

複合艇はゴムボートの船底を繊維強化プラスチックなどの固い素材にしたボートで、高速を発揮するために船体はディープV型などの滑走船形を採用していますね。

低速・停止時はゴムボート部のチューブが浮力を確保し、高速時は水面を滑走します。全体が固い素材となっているボートよりも軽量であるため高速で航行することが可能。

Rigid Hulled Inflatable Boatの頭文字を取ってRHIBと呼ばれる事も多いですね。近年では対テロ活動などにおいて海上における船舶検査が重要視されるようになり、RHIBも広く採用されるようになりました。

海上自衛隊ではあぶくま型護衛艦ではじめて護衛艦に複合艇を搭載しました。あぶくま型以降に登場した護衛艦には基本的に1隻ずつ内火艇や作業艇と併載されていますね。

最も大きな11メートルのRHIBは特別機動船の名称で採用されており、特別警備隊に装備されています。また海賊対処に派遣された護衛艦にも通常の内火艇・作業艇の代わりに搭載されています。

その他には7.9メートル、6.3メートル、4.9メートル等のRHIBがあり、こちらは複合型作業艇の名称で採用されています。7.9メートル、6.3メートル型は比較的高速で護衛艦などに搭載されているのに対し、4.9メートル型は低速で洋上作業用として掃海艇などに搭載されているようですね。

写真の6.3メートル複合型作業艇は最大28ノットを発揮できるRHIBで、むらさめ型では右舷側、改7.9m内火艇の後方に搭載されています。この日はカバーが掛けられていました。

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艦上から撮影した6.3メートル複合型作業艇。カバーが掛かっていて解りづらいですが、操舵機などが前方に取り付けられています。

港内の連絡輸送などいわゆる「普段使い」には複合型作業艇よりも内火艇や作業艇の方が便利なようで、この複合型作業艇は殆ど船舶検査などに用いられるようです。

なお、海上自衛隊の各護衛艦には護衛艦付立入検査隊が編成されています。


・・・以上、体験乗船もできる。ef_end_63がお送りしました。

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