和歌山港・護衛艦あけぼの艦上にて
2015年7月19日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のむらさめ型護衛艦8番艦「あけぼの」。その護衛艦あけぼのの各種装備品を掲載しています。
今回掲載するのは62口径76mm単装速射砲。むらさめ型護衛艦の主砲ですね。艦首にあって目立つ存在ですし、見た目に解りやすい武装なのでご存じの方も多いでしょうね。
62口径76mm単装速射砲はイタリアのオートメラーラ社が開発した3インチ(76mm)口径の艦載砲で、同社の第2世代76mm砲であるコンパクト砲を日本製鋼所でライセンス生産したものです。
砲システムが軽量・小型設計となっており、ミサイル艇から駆逐艦まで幅広く搭載する事が可能です。西側諸国の海軍で幅広く採用され、76mm砲のベストセラーとなった艦載砲ですね。
砲としての性能も高く、高い発射速度と短いリアクションタイムを備えています。基本的な用途は対空・対水上射撃で、レーダー・射撃指揮装置との連動により対艦ミサイルの迎撃も可能です。
開発は1964年から始まり1967年に完了、1969年に量産が開始されました。米海軍でもMk75の名称で採用され、海上自衛隊では1970年に就役した護衛艦「むらくも」に1978年に試験搭載、1981年就役の護衛艦「いしかり」より実戦配備されています。
砲身長は約4.7mであり、先端にマズルブレーキ、中間に発射時の燃焼ガス逆流を防ぐ排煙器が備えられています。砲身の冷却は高い発射速度のため水冷で行われます。
砲塔はFRP製であり無人化されています。砲塔化の船体内には揚弾装置と弾倉があり、弾倉は回転式で即応弾80発を収容できます。使用される砲弾二は榴弾・多目的榴弾・半徹甲弾などがあります。
様々な射撃指揮装置と連接する事が可能で、海上自衛隊では81式射撃指揮装置2型と連接されています。
砲先端部のマズルブレーキ。
艦外から撮影した62口径76mm単装速射砲。
最後に説明書き。
・・・以上、またポチってしまった。ef_end_63がお送りしました。