横浜港にて
2015年10月17日に横浜港で撮影した氷川丸。横浜港で博物館船として保存されている貨客船ですね。この日は横浜大さん橋で海上自衛隊の護衛艦いずもの公開が行われており、その際に大さん橋から撮影しました。
氷川丸は1930年4月25日に竣工した12000t級の貨客船で、5月13日から27日にかけての神戸~シアトル航路で処女航海を行いました。建造は横浜船渠で行われており、1929年9月30日に進水しています。
総トン数11622t、全長163.3m、全幅20.12m、喫水9.2mというサイズの船であり、機関には5500馬力の4ストローク8気筒ディーゼルエンジンを2基使用しています。最大速力は18.21ノット。
日本郵船がそれまでアメリカ・カナダ航路で使用していた明治末期~大正初期に建造された貨客船の後継として導入された船であり、1941年11月からは特設病院船として南太平洋海域で運用されていました。
戦後は復員輸送船となり、1953年に再びシアトル航路に就航しています。その後は1960年まで運行が続けられ、1960年10月3日神戸着の便とその後の横浜への回航で最終公開となりました。
退役後は解体される可能性もありましたが横浜港開港100周年記念事業として保存されることとなり、1961年に山下公園前に係留されユースホテルとしての使用が始まります。
2006年12月にユースホテルとしての営業を終了し、運営していた氷川丸マリンタワー株式会社から元の所有者であった日本郵船に移管されています。移管後はリニューアルされ、一般公開が2008年4月から開始されていますね。
そして去年の8月17日、国の重要文化財に指定されました。なお、2003年11月には横浜市の指定有形文化財に指定されています。
・・・以上、結局今日は連絡無しか・・・ef_end_63がお送りしました。