海山道にて
昨年9月10日に近鉄名古屋本線の海山道駅で撮影した近鉄22000系22108Fの宇治山田行き特急。22018Fは手前の2両編成で、この時は近鉄12200系と併結した6両編成でした。
この前日から四日市周辺で撮影を行っており、狙いはJR貨物のDD51でした。海山道にいたのも近くを走る塩浜貨物支線の列車を撮影するためで、近鉄はその合間に撮影しています。
近鉄22000系は1992年に登場した近鉄の汎用特急車両で、1961年に登場した近鉄10400系及び1963年に登場した近鉄11400系の置き換えを目的として導入されました。
汎用型ではありますが様々な新機軸を取り入れており、VVVFインバータ制御装置と交流誘導電動機、ボルスタレス台車、プラグドアなどが新たに採用されています。
車両の相性は「ACE」。22000系の狭軌仕様として16400系も製造されており、南大阪線・吉野線で運用されていますね。そちらは1996年の登場で16000系初期車を置き換えました。
22000系の車体は卵形の断面を採用しており、材質は普通鋼。前面は貫通扉を備え、前面窓には大型曲面ガラスを取り入れています。そのため全体的なフォルムが滑らかですね。
車内設備はアーバンライナー用の近鉄21000系をベースとしており、全車が普通車で構成されています。編成定員は4両編成が234名、2両編成が116名となっています。
現在は登場から20年以上経過したためリニューアル工事が行われていますね。塗装は大きく変更され、また車内設備も座席が背面テーブル・コンセント付きになり、車内案内表示装置もフルカラーLEDとなるなど刷新されています。
近鉄22000系は4両編成15本と2両編成13本の合計86両が製造され、各線で幅広く運用されています。写真の22108Fは明星検車区の所属。今のところ2両編成のリニューアル車は無いようですね。
・・・以上、自堕落な一日になってしまった鉄道員日記がお送りしました。