京都鉄道博物館にて
展示室のネタが台車ばっかりだったので今度はヘッドマークばかりを掲載していますが、またそろそろ台車を掲載しようかな。今回掲載するのは特急「出雲」のヘッドマークです。
東京~出雲市間を結んでいた寝台特急で、現在も285系を使用した列車として「サンライズ出雲」が1往復運行されていますね。今回のヘッドマークはブルートレインとしての出雲に付けられていた物です。
「出雲」という列車名は1956年が初出で、それまで平仮名の「いずも」という列車名で運行されていた大阪~大社間の急行を改称する形で登場しました。
「いずも」編成の一部は東京~宇野間の急行「せと」に併結されて東京まで乗り入れていましたが、「出雲」への改称に際して併結運転をやめ、東京~大社間を単独運転するようになっています。
1961年からは京都から山陰本線に入る経路となり、大阪を経由しなくなります。1972年に特急化。1975年には同じく山陰本線系統の寝台特急として「いなば」が東京~米子間で運行を開始します。
1978年には「いなば」を出雲市発着に変更の上吸収して「出雲」は2往復とされました。その状態で分割民営化を迎え、1998年に1往復が電車化され「サンライズ出雲」となっています。
客車による「出雲」はその後も1往復が運行され続けられていましたが、2006年に廃止されました。廃止時の編成はB寝台車6両にA寝台車シングルデラックス1両、フリースペースとして食堂車が1両、電源車が1両というもの。多客期は更に3両のB寝台車が米子まで増結されていたようですね。
写真のヘッドマークは赤をベースに大きな雲のイラストが置かれ、その下に列車名が配置されていますね。赤をベースとしたヘッドマークはあまり多くありませんが、光が当たるとよく映えます。
上の写真のヘッドマークはDD51-756号機に取り付けて展示されているもので、このデザインのヘッドマークは1972年の特急化の時点から使用されていたようです。
こちらは本館の壁に掛ける形で展示されていた「出雲」のヘッドマーク。雲のイラストと「IZUMO」の表記が白く塗られていますね。EF65やDD54はこの分厚いタイプのヘッドマークを取り付けていました。
・・・以上、さよなら出雲セットとか欲しかったなぁ。ぽっぽやがお送りしました。