京都鉄道博物館にて
久々に京都鉄道博物館で撮影したヘッドマークを掲載します。今回は特急「かもめ」のもの。現在でも博多~長崎・佐賀を結ぶ特急列車として運行されていますね。
今回のヘッドマークを使用していた列車は現在の「かもめ」ではなく、山陽本線系統の特急「かもめ」に使用されていた物。なかなか独創的なデザインで面白いですね。
「かもめ」と名付けられた列車は戦前に登場しており、1937年7月1日に東京~神戸間で運行を開始した列車に「鴎」の愛称が与えられたのが始まりとなっています。
「鴎」は戦況の悪化に伴い1943年2月に廃止となり、戦後の1953年3月15日に京都~博多間を結ぶ列車として「かもめ」が運行を開始し名前が復活しました。
編成は二等車・三等車及び荷物車・食堂車で構成される客車9両編成で、スハ44系客車が使用されていました。その後、1957年6月5日の博多発より10系客車に置き換えられています。
そして1961年10月1日、サンロクトオダイヤ改正で「かもめ」はキハ80系に置き換えられて気動車化、運行区間も京都~長崎・宮崎へと延長されます。編成は12両で、九州方の6両が長崎発着、京都方の6両が宮崎発着でした。小倉で分割併合を行っていたようですね。
1965年に宮崎発着列車が西鹿児島発着に変更され、1968年のヨンサントオダイヤ改正では佐世保発着に変更されます。そして1975年3月10日、山陽新幹線が博多まで開業し「かもめ」は廃止となりました。
その後、「かもめ」の列車名が復活するのは翌年の1976年で、急行「出島」から格上げされる形で7往復のL特急として設定されました。以来現在まで博多~長崎方面の特急として運行されています。
写真のヘッドマークが使用されていたのは客車時代で、C59やC62、EF58等の機関車が取り付けていたようですね。また客車の最後尾にはテールサインが掲げられていましたが、写真のヘッドマークとは異なるデザインだったようです。
・・・以上、あと2つほど違うデザインのHMがあるようで。ぽっぽやがお送りしました。