中百舌鳥にて
昨年9月8日に中百舌鳥駅で撮影した南海6200系6552Fの中百舌鳥行き各駅停車。客扱いを終えて発車していくシーンです。この構図での撮影は初めてでしたね。
この南海6200系は新製された車両の他、他形式から編入された車両もあり、この6552Fも南海8200系から編入された車両です。現在の形式は6200系50番台。
南海8200系は1982年に登場した高野線向けの通勤形電車で、従来の高野線の通勤形電車と同じく20m級4扉のオールステンレス車です。製造は全車が東急車輛製造。
この8200系は高野線の三日市町~橋本間の複線化とそれに伴う運用の増加を見越して製造された形式で、1982年・1984年・1985年に6両編成が1本ずつの18両が製造されました。
三日市町~橋本間の複線化工事は1979年に天見~紀見峠間、1983年に千早口~天見間・紀見峠~御幸辻間、1984年に三日市町~千早口間、1995年に御幸辻~橋本間が完成しています。
8200系の設計に際しては、電機子チョッパ制御の試作車である初代南海8000系を製造して電機子チョッパ制御と界磁チョッパ制御の比較検討を行っていました。
その結果、電機子チョッパ制御は省エネ効果が高かった物の、最終的にコスト面で優位な界磁チョッパ制御が採用されています。採用されている制御器は三菱電機製FCM-218-15MRDH。
車体は6200系をベースとしていますが、前面にFRP製の縁飾りが取り付けられ、窓がやや大きくなっています。現在はスカートも取り付けられているため、印象としては南海9000系に近いですね。
2013年から更新工事が始まり、車体更新の他に制御装置のVVVFインバータ化が施されています。これによって6200系の更新車と同じ制御方式となったため、6200系に編入されました。
編入前は他形式との併結は行われず、6両編成単独でのみ運用されていましたが、編入後は電気連結器を装備して他形式の2両編成と併結した8両での運用も見られます。
写真の南海6200系6552Fは元8200系8705Fで、1985年8月8日に製造されました。更新工事と編入は2014年に行われ、同年10月6日より営業運転を開始しています。
・・・以上、叫んで腕を振る二時間半。ぽっぽやがお送りしました。