大阪にて
大阪駅で撮影した683系の付随台車、WTR301型。撮影は昨年12月31日で、この日一番最後に撮影したのがこの写真でした。つまり2017年最後の写真は台車ということに・・・
写真の台車を履いているのは683系R13編成のサハ683-2413。R13編成は683系2000番台に分類され、クハ+サハ+クモハで構成される1M2Tの3両編成です。
683系では0番台から4000番台まで動力台車としてWDT301を、付随台車としてHTR301を履いています。8000番台のみHDT301・HTR301という異なる形式の台車を履いていますね。
WDT301・WTR301は基本的に681系で採用されたWDT300・WTR300をベースとしており、空気バネ式の軽量ボルスタレス台車で軸箱支持方式は軸梁式となっています。
車輪径は860mm、軸距は2100mmという点も同じですね。ただし乗り心地を改善するために空気バネの中心間隔が30mm拡大されており、アンチローリング装置の取り付け位置も異なるようですね。
更に683系では床面高さが下げられたことにより空気バネの取り付け位置も20mm低くなっており、それに対応して台車枠の形状も中心部がくの字に曲がった形に変更されています。
基礎ブレーキ装置はWDT301が踏面片押しのユニットブレーキ、WTR301はそれに加えてディスクブレーキを装備しています。681系では160km/h運転を考慮して動力台車に車輪ディスクブレーキを装備していましたが、683系では最大130km/hでの運転しか想定されていないため、車輪ディスクブレーキを省略しています。
ただし元北越急行所属でほくほく線内で160km/h運転を行っていた8000番台のみ、動力台車に車輪ディスクブレーキを装備していますね。台車形式が異なるのはこのため。
・・・以上、車輪ディスクブレーキと駐車ブレーキの準備工事状態だそう。鉄道員日記がお送りしました。