中百舌鳥にて
昨年9月8日に南海高野線の中百舌鳥駅で撮影した泉北高速鉄道3000系3553F。引き上げ線から大きくカーブを曲がりながら入線してくるシーンを望遠端で撮影しました。
この日は中百舌鳥駅周辺や三国ヶ丘~百舌鳥八幡間で撮影を行っており、主な狙いは特急泉北ライナーでした。それ以外にも色々な列車を撮影し、今回の写真もその内の一つ。
泉北高速鉄道3000系は1975年に登場した20m級4扉の通勤形電車で、導入当時泉北高速鉄道線を運行していたのは第3セクターの大阪府都市開発でした。
大阪府都市開発では1971年4月の泉北線開業に合わせて100系を導入しましたが、3000系はその100系に次ぐ2つめの形式として導入されました。最終的に1990年までに56両が製造されています。
100系は南海6100系をベースとした形式ですが、3000系は南海6200系の設計をベースとしています。6100系と100系は車体外観に差異がありましたが、3000系と6200系はほぼ同じ車体外観ですね。
車体は当初、セミステンレス車体として製造されています。6200系はオールステンレス車ですが、大阪府都市開発が第3セクターで複数のメーカーの競争入札を行う必要があったためセミステンレス車体とされました。後期に製造された車両はオールステンレス車体に改められています。
また6200系は全車が新製冷房車ですが、1次車のみ非冷房で登場しました。2次車以降が新製冷房車となったほか、1次車も登場から数年以内にすべて冷房化されています。
写真の3553Fは50番台に分類される編成で、3000系50番台は中間車の先頭車改造によって誕生した2両編成です。改造は1999年に実施され、同時期に導入された大阪府都市開発7000系と同じ前照灯を使用しているほか、運転台機器は100系の廃車発生品を転用しています。
・・・以上、この日1番撮影枚数が多いのはこの編成か。ぽっぽやがお送りしました。