桂駐屯地にて
昨年11月5日に陸上自衛隊の桂駐屯地で行われた創立63周年記念行事。駐屯地の一般開放が行われ、自分も参加して色々な装備品を撮影してきました。見慣れた装備も初めて見る装備もあり楽しめましたね。
今回掲載するのは81mm迫撃砲L16。見慣れたと言えるほど見たことはありませんが、過去に何度か撮影し、このブログに掲載している装備品ですね。
この81mm迫撃砲L16は陸上自衛隊が1992年度から調達している小型の迫撃砲で、陸上自衛隊では普通科部隊の直接火力支援用として各中隊の迫撃砲小隊などに配備されています。
イギリスで開発されたL16 81mm迫撃砲のライセンス生産品であり、イギリスで製造を行っているのはロイヤル・オードナンス社。日本でのライセンス生産は豊和工業が行っています。
陸上自衛隊ではアメリカのM29迫撃砲を国産化した64式81mm迫撃砲を運用しており、この81mm迫撃砲L16はその後継として導入されました。米軍もM29の後継としてL16の改良型であるM252を採用していますね。
非常に優れた設計で他の81mmクラスの迫撃砲よりもかなり軽量となっており、重量は36.6kg。砲員数は3名で、砲身・支持架・底板の3部分に分解できるため1人辺り約12kgの負担となり、人力で持ち運んで運用するのがより容易となっています。
64式が約52kgだったのと比べるとかなり軽量化されていることが解りますね。砲身は滑腔砲身であり、外周の下部にはフィンが設けられて放熱効率を高めています。
有効射程も64式の約3500mから約5600mと大幅に伸びており、発射速度は最大毎分20発、持続射撃の場合は毎分12初となります。調達は現在も続けられていますね。
写真の81mm迫撃砲は福知山駐屯地に駐屯する第7普通科連隊第3中隊に配備されている物。
支持架。様々な角度を調整するハンドルが見えますね。この日は照準具付きで展示されていました。
81mm迫撃砲L16用照準具。製造は富士写真光機株式会社。
底板。球形の蝶番により射撃する方向を変える場合でも底板を地面から抜く必要がありません。砲身の根本には撃針を取り付ける部分があり、不発弾が発生した場合でも撃針を取り外してから安全に砲身から取り出すことが出来ます。
最後に説明書き。
・・・以上、他国軍ではブラスト減衰器が取り付けられている場合もある。ぽっぽやがお送りしました。