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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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陸上自衛隊 5.56mm機関銃MINIMI@桂駐屯地

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桂駐屯地にて

昨年11月5日に陸上自衛隊の桂駐屯地で行われた創立63周年記念行事。車両や火器など様々な装備品が展示されており、見慣れたものから初めて見るものまで、多くの装備品を見ることが出来ました。

今回掲載するのは5.56mm機関銃MINIMI。陸上自衛隊が分隊支援火器として全国の部隊に幅広く配備している軽機関銃ですね。普通科部隊以外が駐屯する駐屯地でもよく展示されています。

この5.56mm機関銃MINIMIはベルギーのFN社が開発したミニミ軽機関銃を住友重機械工業がライセンス生産したもので、陸上自衛隊では1993年度から現在まで4922丁を調達しています。

ミニミ軽機関銃はFN社が1982年から製造している軽機関銃で、同社の汎用機関銃であるFN MAGを小型軽量化した機関銃として開発されました。配備は1984年から始まっていますが、現在も各国に幅広く採用されています。

FN MAGが7.62mmNATO弾を使用するのに対し、こちらはより小口径の5.56mmNATO弾を使用して軽量化を図っています。これにより機関銃手が携行しやすくなり、携行弾数の増加も実現しています。

重量はFN MAGの10.5kgに対してミニミは6.9kgとなっていますね。作動方式はどちらもガス圧利用式で、全長はFN MAGが1250mmなのに対してミニミは1038mm。

5.56mm弾を採用した事により小銃手との弾薬の共有も容易となっており、給弾も通常のベルト給弾の他に各種小銃に使用されるNATO規格のSTANAGマガジンを使用することが可能です。

給弾ベルトはM27弾帯が使用され、ベルト給弾時の発射速度は毎分725発。マガジン給弾時の発射速度は毎分1000発。最大有効射程はFN社の発表によると1000mで、米軍では800mとしています。

開発から現在まで様々な改良が重ねられており、銃床が折り曲げ可能で銃身を短くした空挺バージョンや7.62mm弾を使用するタイプなどが存在しますね。

陸上自衛隊では62式7.62mm機関銃の後継として導入し、隊員の携行火器の他軽装甲機動車や82式指揮通信車、ヘリ等に搭載して運用されていますね。海上自衛隊や航空自衛隊でも艦艇・航空機の搭載火器や基地警備用として配備されています。

写真の5.56mm機関銃MINIMIは、福知山駐屯地に駐屯する第7普通科連隊第3中隊に配備されているもの。

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右側面。ベルト・空薬莢の排出は右側から行われますね。弾倉の上にコッキングレバーがあり、その上にはキャリングハンドルがあります。

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本体部前方の拡大。銃身上部は上面に7つ穴が空いたヒートカバーが取り付けられていますね。これは採用後に後付けされたもので、米軍なども同様にヒートカバーを使用している場合があります。

下部被筒の内部には整備用具や分解用の工具が収められているようですね。

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トリガー周辺。安全装置はグリップの上部にあるグレーのボタンで、これを右側に押し出すと安全位置、左側に押し出すと射撃位置となります。射撃モードはフルオートのみ。

安全装置の上部には「5.56mm機関銃MINIMI」の刻印がありますね。緑色のボックスマガジンの上には給弾口があり、ベルト給弾時は上部の、マガジン給弾時は下部の給弾口から給弾されます。

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ボックスマガジン。給弾ベルトを収めておくためのマガジンで、約100発を収めることができる様ですね。

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最後に説明書き。


・・・以上、やっぱり裾上げして正解だったな。鉄道員日記がお送りしました。

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