神戸港にて
神戸港で撮影した海上保安庁の巡視船艇。撮影順とは関係無くランダムに掲載しています。前回はおりおん型監視取締艇「おりおん」を掲載しましたね。今回の写真はそれよりも前に撮影したもの。
今回掲載するのはひめぎく型巡視艇131番艇のCL141「しらぎく」。撮影を行ったエリアは巡視艇が多く繋留されている場所で、何隻かのひめぎく型巡視艇を見比べることが出来ました。
ひめぎく型巡視艇は海上保安庁が保有する20メートル型巡視艇で、海上保安庁の船艇の中では最も多く建造されたタイプです。現在までに168隻が建造されていますね。
大量に建造されたのは、同じく大量に建造されたちよかぜ型巡視艇及びやまゆり型巡視艇の置き換えを行う必要があったためで、更に現在では初期に建造されたひめぎく型を新しいひめぎく型で置き換えることも行われていますね。
1992年から現在まで、何度か休止期間を挟みながら建造が続けられています。途中で何度も改良が施されており、大きく分類すると原型・幅広型・浅海域対応型・警備機能強化型に分類されます。
原型は全長20m、全幅4.3m、深さ2.3m、喫水0.88mで乗員数は5名でしたが、幅広型では全幅を20cm拡大して4.5mとし、定員を1名増やしています。
浅海域対応型は幅広型の推進器をウォータージェットとしたタイプで、警備機能強化型は防弾性の強化と共にエンジン出力を1820馬力から2040馬力に強化したタイプです。
写真のCL141「しらぎく」は警備機能強化型で、防弾性強化による重量増の代償として放水銃が撤去されているのが特徴ですね。放水銃の代わりにガソリンポンプと放水ノズルを備えています。
CL141「しらぎく」は平成18年度計画20m型巡視艇として墨田川造船で建造され、2006年9月15日に起工、同年12月20日に進水しました。2007年3月22日に就役し、先代の「しらぎく」と交代して第5管区海上保安本部神戸海上保安部に配置されています。
・・・以上、最悪の事態を想定してもらおう。ef_end_63がお送りしました。