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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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南海6000系サハ6610@天下茶屋

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イメージ 1

天下茶屋にて

6月27日に天下茶屋駅で撮影した南海6000系6009Fの中間車、サハ6610。少し珍しい車両がやってきたためスマホを取り出して撮影しました。こうして単独で撮影するのは初めてですね。

南海6000系は1962年に登場した高野線向けの通勤形電車で、1969年までに72両が製造されています。登場から56年が経過していますが、現在もまだ全車が現役です。

現在は4両編成11本と2両編成が14本組成されており、今回の6009Fは4両編成。写真のサハ6610は橋本方に連結されている中間車ですが、よく見ると先頭車を改造していることが解りますね。

南海6100系には中間改造車が数多く存在しますが、6000系の中間改造車はこの1両のみ。その点で少し珍しいと言うことが出来ます。出会うとちょっとテンションが上がりますね。

南海6000系にはMc車のモハ6001形、T車のサハ6801形、Tc車のクハ6901形の3形式が存在し、当初はMc+T+Mcの3両で編成が組まれていました。

初めてTc車が組み込まれたのが6009Fで、この時はMc+Mc+Tcで組成されています。後にMc+Tc+Mcに組み替えられ、以降6013Fまでこのパターンで組成されました。

その後、需要増に対応して4連となった6015F・6017Fも製造され、同時に6009F~6013Fを4連化するためのサハも製造されました。この時の編成パターンはMc+Tc+T+Mc。

その後はMc+Tc+Mcの3連かMc+Tc+T+Mcの4連で製造され、更に3両編成を全て4連化するための中間車も製造されて、1969年に72両で製造が終了します。

この時点ではMc+T+T+Mcの4連が3本、Mc+Tc+T+Mcの4連が15本組成されていました。ところが1971年から高野線で6両編成の運行を開始するため、6000系はMc+T+T+Mcの4両編成及びMc+Tcの2両編成に組み替えられる事となりました。

対象となったMc+Tc+T+Mcの4連は15本組成されていたため、可能な限り組み替えても1本残る事となり、中間にTcを組み込んだまま残されたのが6009Fです。

元の車番はクハ6901でしたが、更新工事でサハ6801形が全車サハ6601形に改番された際にサハ6610となりました。この際に運転台やライト類を撤去しています。

更に現在では転落防止幌が設置されています。ただし丸い妻面や乗務員扉、ライトケースなどは健在で、コルゲートは妻面に回っているのに帯は回っていないのが改造中間車らしいですね。


・・・以上、灯台にもロマンがある。ef_end_63がお送りしました。

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