天下茶屋にて
天下茶屋駅の高野線ホームで撮影した南海6200系6507F。金剛行きの各駅停車に運用されていました。高野線では8両編成が頻繁に行き交っているため、4両編成はかなり短く見えますね。
南海6200系は1974年に登場した南海高野線向けの通勤形電車で、1985年までに52両が製造されました。現在は他形式からの編入車もあり、総勢76両となっています。
南海電鉄では1973年に貴志川線を除く路線の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧しており、おKの6200系は昇圧後に登場した最初の形式です。昇圧を機にモデルチェンジを図っていますね。
先に登場した南海6000系・6100系では丸みを帯びたスタイルで、制御電動車が付随車を挟み込む形で編成が組まれていました。一方こちらの6200系は角張ったスタイルで中間電動車を制御車挟んでいますね。
冷房方式も分散式から集約分散式となり、クーラーがずらっと並んだ6000系・6100系と比べると屋根上はシンプルですね。クーラーの数は8個から4個に減っています。
登場から35年が経過した2009年から更新工事が始まっており、制御装置が抵抗制御装置からVVVFインバータ制御装置に交換されました。車内にも手が加えられ、LED式の車内案内表示装置やドア開閉予告チャイム・予告放送が設置されています。
また4両編成は空気圧縮機・補助電源装置を1基しか搭載しておらず、故障時に自走不能となってしまう懸念から4両編成単独での運行が禁止されていましたが、更新時に二重化され、単独での運行が可能となりました。
なおブレーキ系統は従来通り電磁直通ブレーキなので、更新されていない編成や6000系・6100系との併結は引き続き可能となっています。
写真の6507Fは1977年6月27日に落成した編成で、2次車に該当します。2次車では電動発電機がブラシレスタイプに変更されました。6200系の4両編成は4本存在しますね。全て2次車です。
・・・以上、SSR+までの長い道のりを駆け抜けた。ぽっぽやがお送りしました。