和歌山港にて
和歌山港で撮影した田中海運株式会社のタグボート、第32桝栄丸。7月15日に艦艇広報を行った海上自衛隊の護衛艦「いずも」の出入港時に撮影しました。上の写真は7月17日撮影。
和歌山港で艦艇広報が行われる場合、その出入港支援は大抵田中海運が請け負っているため、この白と水色のタグボートも見慣れた存在ですね。個別の記事としては第43桝栄丸を掲載したことがあります。
この第32桝栄丸は2000年11月に就航したタグボートで、田中海運のタグボートとしては2番目に古い存在です。一番古いのは第31桝栄丸で、そちらは1997年11月の就航ですね。
吉田造船工業で建造が行われ、和歌山港を定係港としています。総トン数は199t、全長は33.32m、全幅は9.2m、深さは4.13m、喫水は3.49m。先に建造された第31桝栄丸とほぼ同じサイズです。
主機関は新潟鐵工所製6L28HXディーゼルエンジンを2基搭載しています。機関定格出力は3600ps、最大出力は3960psであり、最大速力は14.35ktですね。
タグボートに重要な曳航力は前進時49tで、後進時は42.75tを発揮します。甲板上に取り付けられているウインチは70tテンションウインチで、前後に1基ずつ搭載されています。
推進器にはZペラを採用しています。このZペラとは360度に回転するポッドにスクリューを取り付けたもので、あらゆる方向に推進力を指向することが出来ます。急停止・一点旋回・横滑りなどタグボートにも停められる柔軟な動きを実現することが可能で、2基装備されていますね。
また第3種消防設備船として放水装備も備えており、毎分3000L放水可能な電動式放水銃を1基、1500L放水可能な電動式放水銃を2基、1500L放水可能な手動式放水銃を2基搭載しています。
7月14日の護衛艦「いずも」入港時に撮影。出迎えのためマストには「UW2(ようこそ)」の国際信号旗が揚がっていますね。一番上の写真ではH旗が揚がっており、H旗の意味は「水先人が乗船中」。パイロット船の役割を果たしていたようです。
・・・以上、新しいメモリーカードを買わねば。ef_end_63がお送りしました。