湯布院駐屯地にて
9月11日に湯布院駐屯地外周から撮影した陸上自衛隊の各種装備品を掲載していきます。20分ほど見ていましたが、関西ではなかなか見られない装備品が居たのでとても面白かったですね。
今回掲載するのは遠隔操縦観測システムの機体運搬装置。名前は長いですが外見的には割と普通のトラックです。陸上自衛隊で幅広く使用されている3 1/2tトラックの派生型ですね。
遠隔操縦観測システムとは陸上自衛隊が運用している無人偵察機を使用した観測システムで、Flying Forward Observation Systemの頭文字を取ってFFOSと呼ばれる事も多いですね。
ホンダ製の無線操縦ヘリコプターを無人偵察機として使用し、それ以外に統制装置・追随装置・簡易追随装置・発射装置・機体点検装置・機体運搬装置でシステムが構成されています。
無人機には可視光線・赤外線カメラが搭載され、自動飛行によって偵察・観測を行うことが出来ます。開発は1988年から1996年にかけて行われ、実用試験の後2001年から量産機の調達が始まっています。
当初は空中偵察及び火砲の弾着観測に使用する装備とされていましたが、現在は災害やテロの発生時にも運用される情報収集手段とされています。ただし配備は特科隷下の部隊に行われていますね。
写真の機体運搬装置は作業装置(クレーン)付きの3 1/2tトラックとほぼ同じですが、荷台に無人機を固定するための金具が取り付けられています。更に荷台前端の形状も異なります。
また通常の3 1/2tトラックはOD一色で塗装されていますが、こちらは迷彩塗装となっていますね。隣に停まっている3 1/2tトラックも迷彩塗装となっていました。
この機体運搬装置は湯布院駐屯地に駐屯する西部方面特科隊隷下の第302観測中隊空中標定小隊に配備されています。第302観測中隊はその他にも対砲レーダーなどを装備しているようです。
・・・以上、迷彩色のソフトスキンには注意。鉄道員日記がお送りしました。