南海本線紀ノ川~和歌山大学前にて
8月30日に南海本線紀ノ川~和歌山大学前間で撮影した南海7100系7135F。手前の2両が7135Fで、2両編成同士で併結した4両編成の和歌山市行き普通列車として通過して行きました。
この7135Fは8月19日にも同じ区間の一つ隣の踏切で撮影しており、同様に2+2の4両編成で普通列車に運用されていましたね。8月19日の撮影分も既に掲載しています。
この日の撮影は、南海12000系との運用交換で特急サザンの運用に入っていた泉北12000系12021Fを狙ってのもので、12021Fの通過後少し現場に残ってこの7135Fを撮影しました。
南海7100系は1969年に登場した南海本線向けの通勤形電車で、1973年までに152両が製造されました。この製造数は南海で最大のものであり、現在も最大勢力となっています。
南海電鉄では1973年に貴志川線を除く各路線の架線電圧を600Vから1500Vへ昇圧させており、7100系は昇圧に対応できない600V専用の旧型車両を置き換えるために導入されました。
1963年に登場した南海7000系のマイナーチェンジ車という位置付けであり、7000系と比較するとドアが両開きとなり、窓が1段下降式となった他、戸袋窓が廃されています。
7100系1次車は非冷房で菱形パンタを搭載して落成し、2次車以降が下枠交差型パンタを搭載した新製冷房車として落成しています。1次車も1979年から1982年にかけて冷房化改造とパンタの交換が行われていますね。
後に1次車は更新時期が南海1000系の投入と重なったこともあって廃車が始まり、2003年に全車廃車となっています。因みに先に登場した7000系に最初の廃車が発生したのは2007年のことでした。
写真の7135Fは近畿車輛で落成した編成で、製造日は1970年7月1日。製造次数は2次車に該当し、2次車は上述の通り新製冷房車となったほか、MGの位置が制御電動車から付随車若しくは制御車に変更されています。
・・・以上、水曜日を乗り切った鉄道員日記がお送りしました。