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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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陸上自衛隊 87式砲側弾薬車@湯布院駐屯地

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イメージ 1


湯布院駐屯地にて

9月の湯布院旅行で少しだけ湯布院駐屯地に立ち寄ってきました。その際に撮影した陸上自衛隊の各種装備品を掲載しています。今回は恐らく用途廃止となっている装備品です。

今回掲載するのは87式砲側弾薬車。12両がまとめて留め置かれていました。前面から撮影することは出来ませんでしたが、なんとか側面と後方から撮影することが出来ましたね。

87式砲側弾薬車は名前の通り榴弾砲に随伴して砲弾・装薬と人員を輸送するための装軌式装甲車両で、203mm自走りゅう弾砲の導入に伴って開発されました。1987年に調達が始まりました。

陸上自衛隊が1984年から導入した203mm自走りゅう弾砲は、車体そのものに搭載できる弾薬数は2発、人員数は5名分となっています。一方で運用に必要な人員は15名で、弾薬と人員を輸送する車両が必要でした。

米軍ではM113装甲車の派生型であるM548装軌貨物輸送車が使用されていましたが、陸上自衛隊では国産車両を開発することとなり、73式けん引車をベースとして開発が行われています。

ベースとなった73式けん引車は203mm榴弾砲M2の牽引車両で、87式砲側弾薬車は車体を約1m延長し後部に兵員室と弾薬庫を設けています。弾薬庫内には203mm砲弾と装薬を50発分搭載する事が可能。

右後部には油圧式1tクレーンが搭載されており、弾薬の揚降に使用されます。武装としては操縦室正面に12.7mm重機関銃M2用の銃架が備えられていますね。また窓には装甲シャッターがあります。

写真の87式砲側弾薬車は何れも湯布院駐屯地に所在していた第112特科大隊が保有していたもので、第112特科大隊は今年3月に廃止され水陸機動団特科大隊に改編されています。

それに伴って装備転換も実施されており、203mm自走りゅう弾砲と87式砲側弾薬車が退役していますね。

イメージ 2

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側面から撮影した87式砲側弾薬車。それぞれ別の車両です。転輪数は73式けん引車と同じですが、車体調の延長に対応して一番後ろの転輪がやや後方に移動しています。よく見ると他の転輪に比べて少し隙間が大きいですね。

イメージ 4

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後方から撮影した写真。こちらは別日に撮影したもので、この日は雨が降っていました。後部には観音開きのハッチが設けられ、203mm自走りゅう弾砲に後部を接する形で停めれば、弾薬庫からガイドレールを通して榴弾砲の装弾機に砲弾を移送できる設計となっていました。


・・・以上、塗装パターンが微妙に違うな。ef_end_63がお送りしました。

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